過保護な後輩 (ページ7)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:11,059 hit

7.初めての2人ページ7

「そういえば2人でご飯なんて行ったことないよね」

『あー…確かにないですね。』

『そういえばどこ行くんですか』

言われてみれば何も考えてなかった。
居酒屋？焼肉？寿司？何がいいか全然分からない。

「何か食べたいのある？」

『…Aさんはないんですか』

「特にないかな、」

『じゃあこの近くの居酒屋どうですか』

「へ〜、安田くん居酒屋とか行くんだ」

『A先輩だからですよ』

「どういう意味！？てか私のこと先輩なんて呼んだことないくせに」

私のことバカにしすぎ。

『ありますよ、先輩って呼んだこと』

「ないよ、安田くんいつもさん付けでしょ？」

『社会人になってからは、そうですね。』

「え、どういうこと？」

『絶対教えないのでずっと考えとってください』

そう意地悪そうに笑った安田くん。無性に腹立つ。

・

・

「安田くんはビールでしょ？私もビール飲もうかな」

『Aさんはダメです』

「明日休みだから飲む」

『飲めるん？ほんまに』

「飲めるし、1杯くらい」

私だってビール一杯ぐらい飲める、はず。

・

・

・

「安田くんはさぁ、私のこと、気にかけすぎなんだよ…」

『だからやめろ言うたやん』

「飲めたでしょ！？」

『ハイハイ、飲めた飲めた』

「私安田くんの先輩だよ？」

喋れてるけどヘラヘラしてるし…可愛ええ。

『俺おらん所で飲まんといてくださいね』

目の前でにこにこしとるAさん。
可愛ええほんまに…。

「今度大倉くんとご飯行くんだ〜」

は？

・