過保護な後輩 (ページ6)

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6.変な後輩ページ6

デスクに戻ってスマホを見れば大倉くんからスタンプが届いてた。

普通、先輩に最初スタンプ送る？(笑)

まあ大倉くんのこと顔がいい、安田くんと仲良い、人気者。
ぐらいしか知らないしそういう人なのかもって思って既読だけつけてスルーした。

もちろん、大倉くんが既読無視されてることに悲しんでるなんて知らずに。

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そういえば安田くんに昨日のお礼言ってないやって思って連絡を入れた。

A昨日の飲み会のお金立て替えてもらっててごめん!

お昼休憩が終わるギリギリに送ったからその後何も見てなくて、定時になった。

お疲れ様でした。って伝えて部署からでたら

『…LINE見てないですよね』

安田くんが立っていた。

「え、ごめん。休憩終わりのギリギリに送ったから…」

大体私に話しかける時怒ってるように見える、そんなに怒るようなことしてないつもりなんだけど。

『まあいいです、』

「…あの、さ、安田くん。」

「昨日立て替えてもらったお礼になるかわかんないけど、ご飯食べに行く…？」

『…行く、ので、ちょっと待っててください』

安田くんが自分のデスクに戻ってる間にLINEを確認すれば安田くんから"ご飯奢って下さい"ってLINE来てて笑ってしまった。

『何笑っとるんですか』

「安田くんからご飯奢ってってきてたから」

『それ笑うところですか？』

「結局私が言ったのと同じだなって(笑)」

『…もう置いていきますよ』

「私が奢るのに？」

『そういうとこ嫌です』

「じゃあ行かない」

そう言ってエレベーターの前で待ってる安田くんの方に行かなければ

『え、ほんまに行かんの？』

そう言ったのに私が動こうとしないからエレベーターがくる少し前に私の手を引いて無理やり連れてこられた。

…変な後輩。

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