12.水族館 ページ12
『…髪の毛巻いたんですね』
「よく気付いたね」
『さっきまで一緒にいたので…』
「もういいよ、会社じゃないんだし。タメ口で喋りなよ(笑)」
「あと、何に気を使ってるか分からないけど別にタバコ苦手じゃないから」
『ほんまに気にならんの…?』
「安田くんらしくないねどうしたの?」
『…わからん、俺も。』
「じゃあ私帰るよ、ゆっくりしたら?」
昨日私が潰れたから大変だったのかなとか思ったし
『…』
「…私水族館行きたい」
『水族館好きなん?』
「うん、クラゲ見てるのとかマグロの群れ見てるのとか」
『俺も水族館好きやから行こ』
…ちょっと元気になってくれたから、良かったのかな?
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「安田くんさ、本当に水族館好きなんだね」
楽しそうに見てる安田くんを見ててこっちもなんか嬉しくなる。無邪気な安田くん可愛い。
『何笑っとんの』
「可愛いなあって」
『……』
「見て、安田くん!」
「え、怒ってる?」
『…男に可愛いはダメですよ』
なんてめっちゃ目を見て言ってくるから
「…ごめん、安田くん」
『なんて、怒っとらんよ(ニコッ』
「…ムカつく」
・
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・
『Aさーん』
「なに、安田くん」
『もうそろそろ機嫌直してくださいよ』
「……」
さっき俺がちょっと怒ったふりしたのに対してすごい引きずっとる。
でもパフェ食べてるAさんはかわええからええかな。とか。
『…Aさん、これ』
「え……かわいい」
さっきグッズ見てたときにイルカのぬいぐるみを見てて欲しそうにしとったから、あげた。
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作者名:理沙 | 作成日時:2021年9月19日 11時