甘い蜜 (ページ16)

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章大side

「俺の前で初めて笑った」

「Aちゃんは笑っとった方がええな」

ニコって笑ったAちゃんに気づいたらそんなことを言ってた

『あ、りがとう』

『･･･自然に笑っとる章太さんの方が私はええと思う』

熱が出とるからやろか、むっちゃ色っぽくて

顔が赤くなってる

『･･･っ、忘れて？』

慌てて訂正しとるけど
そんなお願いなんて聞けるわけない

「んー、それは無理やなぁ(ニコッ」

って、Aちゃんをベッドに倒して

俺もその上に乗った

『え、ちょっ･･･』

『･･･っ、やめて！』

ってその時に俺はAちゃんにキスしとったことに気づいた

『･･･あ、ごめんなさい』

って咄嗟に謝られて

Aちゃんは荷物をまとめて

『･･･看病ありがとうございました』

『お邪魔しました』

って急いで家から出てった

「･･･俺、なにしてんやろ」

あかんなぁ、俺

手、出してもうた

まだ、"客だけ"やったらよかったんやけど

病人やし、

ホストが嫌いやった子やから

尚更あかんよなぁ

ほんまに手出すつもりは無かったんやけど

男の本能みたいなやつが働いて、無理やった

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