好き以上の言葉なんて (ページ25)

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◎ ページ25

大倉side

「安田さんのこと好きかわからない」

大倉『･･･何言っとるん？』

「･･･大倉くんには話してなかったよね」

「･･･私のちょっと前の話」

「･･･聞く？」

うん、って頷かなきゃいけない気がした

「私の付き合ってた人達ね」

「･･･全員音信不通で消えてくの」

「記念日でデートに行く時とか、ね」

「･･･全員、そう」

「それで、その振られた日にたまたまあのBARに行ったの」

「その時が安田さんとの出会い」

「･･･でも、」

「安田さんのこと知っちゃったから･･･」

ヤスのことで知ってしまったって･･･

大倉『それって･･･』

「大倉くん、安田さんと仲いいよね」

「なら、わかる、はず」

大倉『･･･遊んどること、か』

「･･･そう、」

大倉『･･･あんな、』

大倉『ヤス、最近遊んどらんよ』

こんなこと言わなければ

もしかしたら俺のモノになったのかもしれないのに

大倉『ある日を境に、あいつから強い香水の匂いが匂わなくなった』

「･･･なんで、大倉くんそんなこと言うの」

「大倉くんは、これ言わなければ･･･」

大倉『･･･振られたから』

大倉『好きな人が笑っとることほど嬉しいことはないやん』

大倉『悔しいけど、俺じゃそんなことできひんことが分かったから』

俺はAさんの笑顔が好きやから

この言葉に嘘はない

やから、

Aさんの笑ってる顔が見れるように

そうしなきゃって思ったんや

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