好き以上の言葉なんて (ページ3)

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安田side

君との出会いは

ある日のBARやった

俺は1人で飲んどる子を見つけて

その子に話しかけた

『お隣ええ？』

「･･･どうぞ」

こんなのいつもの話

今日の俺の相手になるんやろな

なんてその時は思ってたんよ

『こんな時間に何しとるん？』

「･･･なんとなく飲みたくなっただけ、です」

嘘つくの苦手な子なんやろなぁ

『そーなんや、』

『それにしては、えらいオシャレな服装やね』

「･･･ありがとう、ございます」

「･･･あの、」

『ん？』

「･･･なんで私に話しかけてきたんですか」

『んー、寂しそうに一人で飲んどったから』

「･･･え？」

『誰かに話聞いて欲しいそうな雰囲気出てたで』

まぁ、嘘とほんまのことが半々ぐらいやな

『･･･実際そうなんやろ？』

『そんな服装しとって』

『彼氏に振られた、とか、そんなもん？』

そうやってゆうとその子は

ビクッて顔をした

『･･･図星なんか』

「･･･デリカシー無さすぎです」

って言ってお金を置いて出ていこうとするその子の腕をとって

『･･･なんかあったらここにおるから』

そうやって言うとあの子は逃げるような店から出ていった

マル『ヤスがそんなこと言うの珍しいなぁ』

ここのバーの店長のマルが俺に言ってきた

『んー、まぁな』

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