好き以上の言葉なんて (ページ17)

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安田side

いつも通りマルのBARに行ったら

大倉がおって

隣に女おるなって思って聞いたら

会社の上司やって言って

なんか、引っかかる感じがして

大倉の隣に座ることにした

『･･･えーっと、』

『大倉の先輩さんは名前なんていうん？』

顔はよく見えへんし、名前聞けばこっち向いてくれるやろ思って

「･･･佐藤Aです」

俺は大倉の先輩の顔を見て

ハッとした

前あった子や、

大倉の先輩やったなんて

なんか引っかかっていたものがとれた気がする

多分大倉にバレたくないんやろな思って

『･･･Aさんって言うんか』

『･･･可愛い名前やね』

って、平然を装って言葉を返した

大倉『ちょっとー、ヤス？』

大倉『Aさんのこと口説かんとってー』

『俺別に口説いてへんし』

『マル、いつものやつ』

丸山『ん、了解』

って言ってむっちゃニコニコしとるマル

何にニコニコしてんねん

大倉『Aさんとヤスは会ったことあるん？』

『会ったことない』

ここではあったことない言うといた方がええと思って

大倉『そーなんか』

大倉『ヤスな、よくここおんねん』

「･･･ふーん、そうなんだ」

「･･･前来た時は気づかなかった、のかな」

大倉『そうかもしれへんな～』

Aさんと大倉むっちゃ距離近いやん

まぁ、会社一緒やもんな

"羨ましい"って思う

何考えてんやろ、俺

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