ゲームの名は誘惑【3】 (ページ6)

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予想通りページ6

「小説書き終わったんですけど、昨日のことまではノンフィクションで書いてそこから先は完全フィクションで書いたんです。でも、書き上げてすぐ丸山さんがいらっしゃったので、予想通りにいかないなと…」

と苦笑い。

「え！読みたい！」

と丸山が目を輝かせてAに哀願している。

「えーまぁいいですよ」

とイヤイヤながらパソコンに入ったデータを開き丸山に見せた。

それから静かに小説を読む丸山。

Aはその様子をドキドキしながら見ていた。

全て読み終わった丸山は、無言でAを抱きしめた。

「え？」

と丸山の意外な行動に動揺するA。

「他の奴らに抱かれてるん読んだら妬けるわ」

ときつく抱きしめる。

「嫉妬ですか？」

と丸山の顔を覗き込むA。

「そもそも、会いたくなったから来たって私のこと好きですよね？」

と可愛くない女の典型のようなセリフを投げかける。

「突然あいたなんねやから、しゃーないやん」

とAの唇をそっと撫でる丸山。

「Aも俺のこと好きやろ？」

とAと同じくナルシスト発言。

「うーん、好きですかね？」

と言葉を濁してみるが頬が熱くなるのが自分でもわかる。

「他の男に抱かれるの嫌や。」

と初めてみる丸山の苦しそうな顔。