かまって欲しい【赤】 ページ44
今日はなぜか、慌ただしい。
朝からジャッキーとジョニーは、コンロがつかない!と大騒ぎでマックを連れてホームセンターにお出かけ。
ガムとエースはいつも通り手合わせの後、トッポと合流して情報屋から情報を買い取るおつかいを頼まれたらしい。
残されたアーセナルとシェリーはホールでお留守番。
静かなホールに時計の秒針の音だけが響いている。
そんな空気をぶち壊す、
「つまんなーーーい!」
というシェリーの心からの叫び。
しかし、アーセナルはそれを完全に無視して本を読んでいる。
「ねぇ、アーセナル?さっきから何読んでるのー?」
と隣に座り、腕を絡める。
「本」
と本から視線を外さず一言答えて終わり。
シェリーは頬を膨らませて不服そうな顔をしているが、それすらも気がつかない。
「ねぇ、こっち向いて」
と頬にキスをしてみるが、これも無視。
無理矢理膝の上に乗ってみるが、アーセナルはそれでも本を読むのをやめない。
「寂しい…かまってよ」
と俯くシェリー。
しばらく無視して本を読み続けていたアーセナルだったが、
「もう限界!」
と本を閉じて隣に置くと、シェリーを抱きしめた。
いきなりのことでされるがままアーセナルの腕の中に収まる。
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作者名:相楽麗 | 作成日時:2021年2月16日 0時