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とりあえず、カートにカゴを上下2つセットして指示された通りのものを拾っていく。
「ちょっと！そんな値段も見ないでバカバカ入れないの！」
とシェリーに怒られて下唇をムッと突き出して困った顔で誤魔化すマック。
「こっちの方が安いじゃん〜節約節約！」
とマックが拾ったいいトマトを戻して普通のトマトを拾う。
そんなシェリーを見てぼそっと
「奥さんみたいやな」
とつぶやいた。
レモンを選んでいたシェリーは動きが止まり、真っ赤な顔でゆっくり振り返る。
「なっ…そんな顔すんなや」
とあまりにも真っ赤なシェリーの顔を見てマックも顔が赤くなる。
「だって…なんか恥ずかしくて」
「ほら、早よ帰らんと姑ジャッキーが怒るで」
とモジモジするシェリーが持っていたレモンをカゴに入れる。
「絶対ジャッキーみたいなお姑さん嫌〜」
と2人で笑いながら頼まれたものを買ってスーパーを出た。
「ひとつ持つよ」
と両手に袋を持ったマックに手を差し出すシェリー。
「ええよ。荷物持ちで来たんやから」
とシェリーに荷物を渡そうとしないマック。
シェリーはひとつため息をつくと、
「じゃあ…これでいいでしょ」
と無理矢理ひとつ袋を奪い、マックの手を取って歩き出した。
一瞬キョトンとしていたマックだったが、
「これはほんまに夫婦みたいやなぁ」
と優しく笑い、2人はたわいもない話をしながら家路についた。
___シェリーと結婚したら毎日こんな感じか…幸せすぎるな…
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作者名：相楽麗
| 作成日時：2021年2月16日 0時
