始末屋さんの甘い誘惑〜8UPPERS〜

テキーラ【青】 ページ15

店を閉めていつものようにポーカーを始めるエース、ガム、ジャッキー、マックの4人。


負けた人がテキーラのショットを飲むというルールをエースが無理やり始めたせいでマックは早々に離脱して行った。


「なんやねん、男らしくないのぉ」


とソファーに寝転んだマックをチラリと見て勝ち誇った笑顔を向ける。


そんなマックを介抱するジョニーとシェリー。
そこへアーセナルも水を持ってやってきた。


1人手持ち無沙汰なトッポに目をつけたエースは、


「トッポお前マックの変わりな」


と嫌がるトッポを無理矢理引き込む。


ガムとジャッキーはトッポに憐れみの目を向けているがこうなったエースはもう止まらないと諦めたご様子。


すでにカードを配り始めているエースの様子を見たトッポも諦めて椅子に座る。


それからはまさに地獄だった。


普段からポーカーをやり慣れている3人とほぼ初めてのトッポ。


勝てるはずもなく4連敗し、ベロッベロに酔っ払っていた。


「エース俺もう限界や〜」


「ちょっ！トッポ！誰かお水〜」


と千鳥足のトッポの体を慌ててシェリーが支える。


ガムが冷蔵庫から取り出した水をシェリーに向かって放り、


「はい、トッポ。飲んで」


とキャップを開けて水を渡すが首をふりふり飲もうとしない。


「飲めない〜。飲ませてや」


とシェリーに向き直りニヤリと笑う。


直感的に危険なオーラを感じ一歩後ずさる。


「何で逃げるん？」


とトッポから目を逸らすシェリーの顎をクイっと自分の方に向ける。

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