始末屋さんの甘い誘惑～8UPPERS～ (ページ47)

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「あーせやった…これ届けてくれたん？」

と申し訳なさそうな顔のマック。

「みんな忙しそうだったし、まだ明るいから大丈夫だろうって事で私が届けることになったの。絡まれちゃったけど…」

「そうやったんか…ありがとうな」

とシェリーの頭を撫でる。

「でも、いつから私マックのものになったの？」

と少し意地悪な顔でマックの顔を覗き込む。

みるみる赤くなるマック。

「それは、いつからも何も施設にいる時からや！」

と目を泳がせながらムキになるマック。

「じゃあ、私の男のマックさん？帰りますか？」

とスキップしながらバーへ向かって歩き出したシェリー。

その後ろ姿を、優しい瞳で見守ると走って追い付きシェリーの手をとった。

繋がれた手を見て不思議そうなシェリー。

「また、絡まれたらかなわんから、俺のって見せつけんねん」

と口元を手の甲で隠しながら決して目を合わせる事なく言った。

ちゃっかり指を絡ませ恋人繋ぎにしているあたり、マックの抜かりなさが出ている。

「なんか夫婦みたい」

と楽しそうなシェリー。

「せやな、俺らが夫婦だったらこんな感じやろうな」

とマックも嬉しそうに笑っている。

それから、いつもと違う道を使って、少し遠回りしてバーに戻った2人だった。

___シェリーと夫婦か…笑いが絶えなそうでええな…ナンパの心配せなあかんのは心臓に悪いけど…。