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和也「ほんまに…ええの？」
「うん…和也こそ、丈くんに…」
和也「大丈夫！とはいかんかもな。」
慎太郎くんと3人で話してから数時間後。
もっと和也と話したくて家に呼んだ。
「…ごめん。わがまま言って」
和也「なんでAが謝るん？俺が今こっちにおるのも全部…」
「それこそ和也が気にすることじゃないよ」
和也「せやけど…」
「…ねえ、彼はどう？元気？」
ずっと聞きたかった。
彼が今どうしているのか。
話し出した和也は言葉を選んでいた。
和也「俺もあんまり連絡取れてないねんけど…新しい学校でなんとかやってるみたいやで」
「…そう。それならよかった。」
和也「会いたい？」
そんなの、
「会いたい。けど、会ってどうしたらいいかはわからない」
彼の顔を見たらきっと、取り乱さずにはいられない。
今の学校と少し似た造りの和泉の中庭。
四季にはそれぞれの美しさを見せる花木が植えられた東屋でたくさん話をした。
将来の夢、気になっているもの、こと。
彼の家の近くには駄菓子屋があって、そこのお婆さんに小学生の頃から可愛がってもらっていること。
彼の家族は毎日食卓を囲んでその日の出来事を話すこと。
お母さんの美味しい手料理のこと。
生活環境がまるで違う彼の話は私にとっては全て輝いていた。
いつか、彼の家に、育った場所に行きたかった。
それももう叶わないと分かっていても
懐かしむ自分がずっといる。
「私、逃げたこと後悔してるの。いつかどこかで決着をつけなくちゃいけないこともわかってた。」
和也「そんなん…Aは何も悪くないやん」
「ありがとう。でも、たくさんの人を巻き込んでしまったのは事実でしょう？」
生徒会の彼らの顔が浮かぶ。
私を必要としてくれるあの人達に、何かあってからでは遅い。
もう、逃げちゃいけない。
「だから和也、明日…丈一郎に会わせて」
和也「それ…ほんまに言うてんの？今度こそ戻れなくなるで？」
「その時は和也が助けてくれるでしょう？」
和也「………」
「冗談。私は平気だよ。きちんと後始末して、いるべき場所に戻るから」
もう、私の居場所はある。
今度は目を逸らしたりしない。
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いちかわ(プロフ) - くるんさん» 貴重なコメントありがとうございます。とっても嬉しいです！更新が空いてしまいすみません。もしよろしければ引き続き見てください。 (2020年10月7日 1時) (
レス) id: 50dddb31e3 (このIDを非表示/違反報告)
いちかわ(プロフ) - レモンさん» 更新空いてしまい、せっかくコメントいただいたのにお返事できずすみません。ありがとうございます。もしよろしければ引き続き見ていただけると大変ありがたいです。 (2020年10月7日 1時) (レス) id: 50dddb31e3 (このIDを非表示/違反報告)
くるん - とても面白く、関西と関東も出演していてとても嬉しかったです！これからどのような展開になるのか毎日楽しみにしながら待っています!更新楽しみにしています!頑張って下さい！ (2020年8月19日 20時) (レス) id: 8851b2aad5 (このIDを非表示/違反報告)
レモン - 面白いです！楽しみにしているので、更新頑張って下さい！ (2020年3月13日 16時) (レス) id: 135824d8de (このIDを非表示/違反報告)
いちかわ(プロフ) - あっぴぃさん» わかりにくい表現をしてしまって申し訳ないです…そうですよね、ご指摘ありがとうございます。変更させていただきました。 (2019年2月28日 23時) (レス) id: 50dddb31e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちかわ | 作成日時：2018年8月16日 9時
