図書室の地味子さん【剣城京介】 (ページ45)

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(｀・ω・´)ゞ44 ページ45

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まだ落ち込んだような顔をしているみっこをよそに

2人は浮き足立ったようにニヤニヤした顔で言う。

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「うそうそうそ！

あの剣城君に好きな人⁉︎ありえないっ」

「絶対、告られて付き合うパターンだと思ったのに、剣城君が告るパターン？

わぁなんか想像出来なーい」

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キャッキャッと何故か嬉しそうに話す彼女ら。

その話題に、周りの人たちもざわめき始めた。

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…おいおい

ここ1-5だから1-1までは聞こえないだろうけどさ。

そんな事大きい声で言ったら、皆に知れ渡って本人に迷惑じゃん。

何考えてるの？馬鹿なの？

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と若干苛立っていたら、また大声で1人が言う。

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「いやー、でもハッタリかもよ？

ほら、そういう告白を減らすためとか」

「あー、ありえる。あの剣城君だもんね」

「でもさぁ、既に付き合ってる人いたりして」

「うわぁ、それもありえるかも。

有名人って大変だねぇ」

「あんな完璧カレシ欲しいよねー」

「そういえばさ、1組のマキも＿＿＿＿＿」

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めまぐるしく変わる話題。

もういいやと思って、聞くのをやめた。

実際、剣城にちょっと被害がいっただけだし。

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でも、こういう所でそういう事暴露すんのはいただけないな。

敵とはいえ、少し同情した。

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「…なんで喜んで話すかな、そういうの…」

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彼女らにとっては

恋愛は、優越感をもつものでしかないという事だろうか。

自覚は無いのだろうけど。

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結局、恋って

めんどくさくて、理不尽だ。

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そう結論づけて

いつもと変わらない

クラスメイトたちによる無駄話サウンドを聞き流しながら

目を閉じて眠りについた。

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