頑張れるって幸せだ�◆效房隋�

55 ページ5

.




PDだけでなく、俺たちの顔を見渡しながらそう告げたホソギヒョンにドキリとする。


うちのヒョンたちはどうしてこうもかっこいいんだ。尊敬できる人ばかりだ。


頭の中で希望という言葉を繰り返す。

希望。
HOPE。
俺たちの希望。

とてもホソギヒョンらしい。


「希望…��J-HOPE��か。いいじゃないか。ホソクらしい」
「ありがとうございます！」
「ふふ、ホソギヒョンにぴったりの名前だ」


ジミニヒョンが言った言葉にみんなうんうん、と頷く。
ふわりと嬉しそうに笑ったホソギヒョンに俺も頰が上がってしまう。


「あとは？みんな決まってないか？」


PDの言葉に、うーん、そうですね、と唸るメンバー。


名前はその人の印象にも繋がるし、これから名乗っていく大事なものだ。俺も頭をフル回転するが、これといって出てこない。

もう本名のままAでいいんじゃないかと思っている。


中々案は出てこないまま唸り続けていると、「じゃあ、」とPDが口を開いた。


「最初はリーダーから。名前決めていくぞ。ナムジュンだがな、私は��RAP MONSTER��がいいんじゃないかと思うんだが」


PDの言葉にメンバー揃って思わず吹き出してしまう。


「��RAPMONSTER��ですか…？」
「いいじゃないですかヒョン！前から呼ばれてたし！」
「覚えやすいですよ！」
「お前は絶対��RAP MONSTER��」


ナムジュニヒョンを置いて95lineの二人とユンギヒョンが特に気に入ったようで、いいじゃんいいじゃんとものすごい勢いで進めている。
が、笑いが堪えきれていないため、ナムジュニヒョンは不安そうだ。


「えー、これで大丈夫ですか…？名乗るにはちょっと恥ずかしいんですが…」
「インパクトも大きいし、覚えやすくていいと思うぞ」


不安そうなヒョンだったが、メンバーやPDにうまく丸めこまれ、ナムジュニヒョンは��RAP MONSTER��に決定した。

「らっぷもんすたー…」とボーッとしているヒョンだが、俺もそれがいいと思う。
ナムジュニヒョンにしか名乗れないだろう名前だ。



そのあとは年齢順に決めていくことになり、様々な案を出しながら検討し、無事全員決めることができた。



ソクジニヒョンは��JIN��
ユンギヒョンは��SUGA��
ジミニヒョンは��JIMIN��
テヒョニヒョンは��V��
ジョングクは��JUNG KOOK��



俺はというと、みんなの意見により、��PROP��という名前になった。


��支柱��という意味だ。






.

56→←54

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す