雨と君 ページ24
PM 23:00
あれから2時間経っていた。
出るなと言われたけどやっぱり私は彼が心配だった。
部屋の電気を消して出ようとした時だった
ピチャ……
窓の外から雨音がした。
私は傘を持って外に出た。
早く、早く探さないと。
宿舎の周り、近くの公園、どこに居ても彼は居なかった。
探していく内に随分と遠くの方まで来てしまったらしい。
｢何処、ここ……｣
雨が強く降り注ぐ中、ひたすら走って探した。
すると面影のある後ろ姿が見えた。
あそこの公園だ！
彼の後ろ姿がだんだんと鮮明に写し出された。
……居た。やっぱりあの人だ。
彼は蹲ってベンチに座り込んでいた。
｢風邪引きますよ｣
そう言って私は彼に傘を差した。
HS｢……なんで｣
彼はゆっくりと後ろを振り返り、私だと認識すると眉を下げ悲しい目で見つめられた。
｢…帰りますよ、…ホシヒョン｣
HS said
あの後すぐ宿舎を出て、人目のつかない公園に。
ここは俺のお気に入りの場所。
少し丘になっていて夜景が見えるんだ。小さな公園。遊具なんてものは無いけど俺はここが好き。何かあれば必ずここに来る。
メンバーの誰も知らないみんな知らない俺だけの秘密の場所。
凄く今辛い。メンバーに見放された気分だった。それにあいつに申し訳ない気持ちで沢山だった。
気づいたら涙も止まらずに……。
すると雨も降ってきた。俺の涙を流してくれるように。気付かれないように宿舎に帰ろう。そう思った時だった。
??｢風邪引きますよ｣
誰かの声がした。
俺はゆっくりと後ろを振り返ると、俺が今1番謝りたくて今1番会いたくない人だった。
｢……なんで｣
俺がそう言うとあいつは少し口許を緩ませた。
少し困った顔で俺を見つめると
A｢…帰りますよ、…ホシヒョン｣
そう言われた。
今ホシヒョンって……
俺は嬉しくもありまさか許したのか全てを。と思った。
HS｢……今ホシヒョンって｣
するとあいつは今度はくすりと笑った
｢ダメですか？｣
HS｢ダメ…じゃないよ…｣
嬉しいんだよ、なんでか、なんか嬉しいんだ。
｢……仲直り、してくれますか？｣
HS｢……うん、良いの？｣
｢もちろんです｣
そう言って手を差し伸べてくれた。
HS｢今までごめんね。そして、ありがとう。A｣
俺は初めて名前を呼んだ。
すると君は少し恥ずかしそうに照れて笑った。
その表情の中の君は綺麗だ。そう思った。
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でぃーけーい。(プロフ) - みきさん» コメントありがとうございます！ボノニくんですね！沢山入れられるように配慮しながら書きますのでお楽しみにしててください！ (2019年10月3日 19時) (
レス) id: 8bf954f66b (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 毎日見てます!!バーノンくんペンなのでもっとバーノンくん出てくれたら嬉しいなぁと思います！我が儘かとおもいますが出来れば宜しくお願いします!!!!!!! (2019年10月3日 15時) (レス) id: 6d0c445815 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でぃーけーい。 | 作成日時：2019年9月30日 11時
