+。学園アリス。+　双子探しの哀色鍵使い（アンケート中）

＃１３　炎鎮火、揺れる心 ページ16

それから数分後、ようやく火は鎮火して
B組の皆は校庭に非難していた

「････一件落着です」

少女がフゥっと息を吐くと
隣にいた蜜柑と蛍が少女に向き直った

「････何ですか??」

「アリガトウな
　鍵使いちゃんのお陰でウチ等、助かったわ」

「別に僕は何もしてませんよ」

「･･･私からも礼を言うわ
　貴方がどう言う形であれ私達を落ち着かせてくれなかったら
　今頃私達は火の海の中にいたかもしれない」

蛍が少女と同じ無表情のまま言った
が、無表情な表情とは裏腹に声は穏やかで優しかった

「べ、別に僕は君達の為に歌ったんじゃないの!!
　ただ、その、そうアレが僕の炎だっただけに少し胸糞悪かっただけなの!」

「「「「「「!?」」」」」」

「･････あ･･･」

「今、鍵使いちゃん
　ウチ等に敬語外して喋ってくれたん??」

「別に、コレは･･･その」

少女は焦っていつものポーカーフェイスが崩れ
私情丸出しになってしまった
故にいつもの白々しい敬語が外れ彼女の本性が明かされてしまった

「何で?」

「え??」

「何で、本当の自分を隠すん??
　自分を隠さずにいっつも笑っていればきっと可愛いのに･･･!!」

蜜柑のまるで自分の事かのように話す態度に少女は強く心が震えた

「･･･････ゴメンなさい、それは言えませんです」

少女はいつもの無表情で答えたが
その瞳は無ではなく、
次の瞬間、その少女の顔に笑顔が弾けた

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