+。学園アリス。+　双子探しの哀色鍵使い（アンケート中） (ページ15)

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＃１２　アリス不可、絶体絶命!? ページ15

そう言った少女からは無の感情、表情が消えていた

「どう言う事!?
　アンタのさっきの、ホラ、私を氷漬けにしょうとしたみたいにやってよ!」

スミレが恐怖に震えながら喚く

「僕に指図するなクルクル
　でも、蜜柑さん･･･君は何をしたのですか??
　全然･･･鍵使いのアリスが使えない」

「知らんよ!?ウチはただ、コレ以上鍵使いにちゃんに傷付いて欲しくなくて
　だって、多分あの名前も訳有りや思うたし、
　何より鍵使いちゃん、寂しそうやったもん
　だからほっとけなかったのや」

「････勝手に言っていて下さい」

少女は心の何処かに感じる何かに知らないフリをして
無機質にそう答えた
少女は後ろを向いて教室を見渡した

「･････」

無言で見渡すと周りにいたのは自分や友達を守ろうと
必死になって布で炎を寄せ付けないようにしたりと
色々攻防を繰り広げていたクラスメイト達の姿
どうやら、少女同様アリスは使えないようで迫り来る炎に生身で対抗していた
それを見た少女はスゥっと息を吸い込むと唄いだした

「静かなこの夜に貴方を待ってるの
　あの時忘れた微笑を取りに来て
　あれから、少しだけ時間が過ぎて
　思い出が優しくなったね

　星の、降る場所で
　貴方が笑っていることを
　いつも願ってた
　今遠くても、また会えるよね」

綺麗で透き通った少女の声にクラスメイトの全員
あの棗や流架、スミレさえもが少女を見た

「落ち着いて下さい
　そんなに慌てても仕方のない事を貴方達だって分かっているハズです
　蛍さん」

「何」

「君の発明品は作る時にアリスが発動するのであって
　作ったものにアリスは発動しない、なら今一番有効なのは
　君の発明品です、何か良いやつありませんか？」

「ああ、そう言えばそうね」

少女の歌声を聞いて少し落ち着いたのだろう
クラスメイト達は少女の意見に素直に従った

http://www.youtube.com/watch?v=IZyMernW_Pw&feature=youtube_gdata
↑主人公に歌わせてみた歌の動画のURL