+。学園アリス。+　双子探しの哀色鍵使い（アンケート中） (ページ13)

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＃１０　炎の砦、怒りのアリスページ13

「日向棗さん、君の炎と僕の炎、
　どちらが強いか勝負なのです」

X105,WRHOGU，№，00713(以下より少女)は鍵使いのアリスで操っている炎を
手の中で弄ぶと無表情のまま棗にそう言った

「どうしてそんなに怒る必用がある??」

棗がそう言うと少女は無表情だった顔を少し歪めた
その瞳には悲しみの色と怒りがマーブルななったような色が映り
棗、流架、サクラを見据えていた

「･････････････から」

「??」

「君達が、何も知らずに偉そうな事ばっかり言ってるから!!!!!」

「っつ!?」

「ミィー!!」

少女の操った炎は少女の精神の乱れからか大きく棗からズレて
隣に座っていた流架と、その腕に抱かれていたサクラを炎から出る熱風が包んだ

「流架!」

「今の言葉撤回して下さい
　今の、一般人だなんてただの働き蟻に過ぎないと言うその言葉、撤回して下さい」

「な、嫌よ!!
　だってそうじゃない!!一般人だなんてただの働き蟻でしょ!?
　本当の事言って、何が悪いの!!!!」

「ほう･･･では･･･」

少女がカシャンと鍵通しを鳴らすと流架の回りを囲むその炎はいっそう激しさを増した
そして新たに少女の逆鱗に触れた最大の原因である正田スミレの下半身が氷で閉ざされた

「鍵使いちゃん、もう止めてや!!
　確かにコイツ等が悪いけど、それ以上はやり過ぎや!!!」

「そうだよ、コレ以上やったら落第になっちゃうよ!!」

裕と蜜柑が慌てて止めに入る
いくら何でもコレ以上やったら本格的に殺しに入ると思ったのだろう
両者の額にはうっすらと汗が滲んでいた