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あの後、瞳子姉さんには、“東京の稲妻町、ジャストだったよ！”と連絡を入れた。すると姉さんからは1分も経たないうちに返信が来た。
“丁度良いわね。じゃあ、明後日、雷門中学校へ来てちょうだい。”
明後日か。……いや、いくら何でも急すぎる。こう言うところは、流石姉さん、と言うべきだ。私的には全く問題ないが、有希子さんが許してくれるだろうか。
今までで_と言っても1週間と2、3日程度だが_私の事を我が子の様に面倒を見てくださった有希子さんが、勝手に私が出ていくと言って、許可してくれるだろうか。
しかし、言ってみないことには始まらない。今日の夕飯の時に、言ってみるか。
***
夕飯の時刻。今日のご飯は有希子さんお手製の肉じゃがらしい。リビングで待っていると、とても美味しそうな香りがキッチンから漂ってくる。
しかし、出来上がりが近づくにつれて、私の緊張も高まってくる。有希子さんは許してくれるかな。悲しまないかな。色々な考えが頭を過る。
「Aちゃーん！できたわよ！」
キッチンから、有希子さんの声がする。はやる心臓を押さえながら、私は食卓へ向かう。
「はい、どうぞ。」
『ありがとう。いただきます。』
今日のご飯の味は、何時も以上に優しく、包み込むような、お母さんの味だった。
***
私の食事が終盤に近づいた。私は意を決して、有希子さんに話しかけた。
『あの、有希子さん。』
「どうしたの？」
『お話があるんです。実は私、…明後日から、このお家を出ます。』
「まぁ、ご家族が探しに？」
『…いいえ、最近話題になっている宇宙人騒動、ご存知ですか？私、サッカーをやっていて、それで…』
「…っ、宇宙人と戦わなきゃいけないのね。」
『はい。』
「……、良いわ。行ってきなさい。ただし、必ず宇宙人に勝ってくること！」
『…！ありがとう。有希子さん！』
有希子さんは快くOKしてくれた。私がするべき事は使っていた部屋の片付けと荷物の整理、あと、姉さんへの連絡。明後日がすごく楽しみ。
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作者名：やぴ。 x他1人 | 作者ホームページ：http://♡♡♡
作成日時：2019年7月14日 14時
