[ 摂津万里 ] bitter or sweet ! [ 兵頭十座 ]

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みんなで応援していると 、立たないで応援しているグループがあったから 、声をかけに行った 。



「 やっほ 〜 100ｍおつぴこ 〜 」

「 A 〜 、決意表明笑ったわ 」

「 完全黒歴史だわ 、ていうか応援しようぜ 」

「 え 〜 」

「 っていうかさ 、A的にあの子どうなの？ 」



指さした方を見れば 、顔を真っ赤にしながら十座の前にたったふわふわちゃん 。
借り物競走で 、" 好きな人 " でもでたんだろう 。



「 だから 〜 、付き合ってないもん 」

「 だとしても 、空気読めなさ過ぎでしょ 」

「 兵頭はAって感じじゃん 」

「 .. でも好きなのはしょうがないじゃん ? 」

「 う 〜 ん 」



この２人のうちの１人はこの前もあの子のことを嫌いと言っていた子だった 。
この子の方が気が強いから流されてるだけだと思うけど 、この感じの悪口は苦手だった 。

言葉を濁し困っていると 、放送から可愛らしい声が流れた 。

" 兵頭くん 、ずっと前から好きでしたっ "

隣からは２人の 、うわ 〜 という引き気味の声が聞こえた 。なんだか 、心臓が痛い 。


" ずっと前 、っていつからだよ "

" Aが兵頭と仲良くなる前から ？
そんな訳ないじゃん 。見向きもしてなかった癖に 。 "

" 大体 、地味なくせに公開告白とか調子乗りすぎ "


そんな言葉の全てが 、肯定してしまいそうになる自分が微かにいるのが嫌で 、" も 〜 、そゆこと言うなって ! " なんて馬鹿みたいに明るく振る舞う 。



「 悪い 、俺が好きなのはAだから 」



突き刺さる視線 、

締め付けられる心臓 、



「 .. はい 」



帰ってきた十座が 、スタスタとこっちに歩いてきて 、" どうだ "と言わん顔で私の方を見てくる 。



「 ばっかじゃないの ！？ 」

「 馬鹿じゃない 」

「 あんな可愛い子の、告白断るとかないわ 〜 」

「 俺が好きなのはAだからな 」

「 ばか！？ 」




紅く染まる頬を 、暑さのせいにした 。



「 っは 〜 」



自動販売機でお茶を買うと 、ピピーッと言う音がした 。下を見てみれば 、数字が全て並んでいた 。

" これって本当に当たりあったんだ "

なんて思えば 、十座にでも買って言って上げようといちごミルクを買った 。
喜ぶ顔を想像すれば思わずにやけてしまって 。



「 Aちゃん 、ちょっといい？ 」



目の前には 、ふわふわちゃんが立っていた 。


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