[ 摂津万里 ] bitter or sweet ! [ 兵頭十座 ]

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「 えっと 、とりあえずセッツァーとも知り合い的な ？ 超偶然じゃ 〜 ん ！テンアゲ ！ 」



クソみたいに長い沈黙を破ってくれた 、
イケメンなお兄さんに心の中で感謝していると 、
流れで私は万里と十座の真ん中に座らせて頂いた 。



「 Aちゃんは 、セッツァーとはどうゆう関係なの ？ 」

「 あ 〜 、えっと .. 」



早速待ち構える修羅場に返答に困る 。

だって 、ここで幼馴染です。って言ったら十座に万里が好きだってバレるじゃん 。なんかやだ ！！！

なんて 、思考を巡らせていると 、隣で万里がさらっと " 幼馴染 " と答えてしまう 。

大袈裟に 、ガタッ と机を蹴る十座 に 万里が

" なんでお前がそんな反応してんだよ "

なんて突っかかる 。



( 帰りたい )



そんな願いは 、椋くんの

" そうなんですか 〜 ! 幼馴染なんて少女漫画みたいですね ! "

そんな 、更なる爆弾発言により打ち消された 。



「 万里となんてありえないですよ！ 」

「 なにガチになってんのお前 」

「 なってないし ！ あ 、あの ！私のことは構わず衣装合わせやって下さい！！」

「 へぇ 、ネオヤンキーと違って気効くんだね 」

「 ま、まあ 、人並みには .. 」



可愛らしいお洋服に身を包んだ女の子に 、上から目線ながら褒められれば 、衣装合わせが始まった 。

色々 、私が分からない話を聞いていれば 、いつの間にか 、太一の初恋の話になった 。

自由な劇団だな .. なんて内心呟けば 、

話題が徐々に膨れ上がっいった 。



「 セッツァーは？ 」



三好さん( さっき名前を教えてもらった ) の言葉に 、ピクリと肩が揺れる 。


" 初恋なんてねぇし "

" 恋愛なんて本気でしたことねぇ "


分かっていた言葉に 、傷付いてる私に気付かないふりをした 。



「 ヒョードルは？」

「 ... ある 、」

「 ええ！？いつ？ 」

「 今 」

「 今ぁ！？」


そんな十座の言葉に苦しくなったのも気付かない
振りをした 。



「 じゃあおみみは！？ 」

「 俺は小学校の頃かな 〜 あんまり覚えてないけど 、Aはどうなんだ？ 」

「 え 、あ 、私ですか ！？ 」


急に話題を振られ 、挙動不審になっていると十座からの視線をすごく感じる .. 。

ここでつまらない反応をするのは如何なものか 、と唸っていると 、急に万里に肩を抱かれる 。



「 こいつの初恋俺だから 」



ああ 、もうこいつ本当馬鹿 。





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