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「 ふぁ 〜 」
大きな欠伸を1つ 、校門を潜っていく 。
そういえば 、最近万里見かけないなぁ ..
なんて 、考えれば 、頭をぶんぶんと振る 。
「 あんなやつ 、知らないんだから .. 」
そう思ってもやっぱり万里の笑顔が 、
頭を過ぎっていくから 、私はまだまだ駄目だ 。
「 Aせんぱ 〜 い ! 」
「 お 〜 太一 、十座 も おは .. って皇天馬 !? 」
十座の隣には 、皇天馬君がいた 。
うわあ 、私生で初めて見たよ .. 。
「 俺っち十座さんテンちゃんと同じ劇団に入ったんすよ 〜 ! 」
「 え 、ってことは .. 」
「 ああ 、俺もびっくりした 」
「 すごいじゃん太一 〜 !がんばれよ ! 」
「 ハイっす!」
「 あ、天馬くんの公演私見に行ったんですよ! 」
「 ああ 、十座さんから聞いた 、ありがとな 」
「 はい ! 」
うわ 〜 十座すっごい楽しそう 。
心配してたけど 、太一がいれば問題ないよね 。
太一と天馬くんと別れれば 、十座に
" 楽しそうで何よりじゃん "
というと 、まあな、と笑って見せられる 。
「 なあ 、A 」
「 は 〜 い 」
「 俺 、一応準主演貰えた 」
「 え !? 」
「 あ 〜 、主演じゃなくてわりぃ 、 」
「 いや、そんな、すごいよ十座! 」
正直 、演劇の事は良くわかない 。
けれど 、素人同然の十座が準主演を貰える事が凄いこと、って事は分かってた 。
なぜか私が上機嫌でクラスの扉を開けた 。
「 おはよう 、Aちゃん 、兵頭くん 」
「 おはよ 〜 」
「 ああ 」
「 あ 、あの 、兵頭くん 、」
引き止められた十座を置去りにして私は席に座る 。
すると 、後ろの席の友達が声をかけてくる 。
「 旦那さんすっかりモテモテだね 」
「 十座カッコイイし 、そりゃモテるでしょ 」
「 ヤキモチとか妬かないんだ」
「 だからそんなんじゃないってば 」
このくだりも日常に馴染んで来た 。
けれど 、うちのクラスの連中はどの超えた冷やかしなどはしないから 、緩く否定してやり過ごしていた 。
「 それに 、あの子の方がお似合いだよ 」
「 え 〜 ?私あの子フワフワし過ぎてきら 〜 い 」
「 あんたはまたそうやって 〜 」
顔を真っ赤にしながら 、一生懸命話を膨らます 、あの子は 、どう考えても私よりお似合いだった 。
なんで十座は私なんか好きなんだろう 。
そう思えば 、また万里の顔が浮かんできて 、頭を振った 。
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Envy(プロフ) - 待って…この泣き顔で家族の前出られない……最高すぎます!!! (2018年10月22日 20時) (レス) id: e34a9a5e9f (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - リカさん» はじめまして、コメントありがとうございます!泣かないでください!(笑)私の理想の男の子像すべて詰め込んだのでそう言ってくださると嬉しいです!これからも頑張りますので応援宜しく御願い致します! (2018年1月2日 12時) (レス) id: f958d9ffd7 (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - わたあめさん» はじめまして、コメントありがとうございます!そう言ってくださると嬉しいです!拙い文章ですが一生懸命に書いたので嬉しいです!こちらこそこんな作品を最後まで読んでいただきありがとうございます! (2018年1月2日 12時) (レス) id: f958d9ffd7 (このIDを非表示/違反報告)
リカ - とても良い作品でした(泣) 最初万里と付き合ったのかって思っていましたがまさかの十座で嬉しさで泣きかけました←十座も万里も両方イケメンすぎて死にかけました笑 これからも頑張ってください! (2018年1月1日 22時) (レス) id: 216799462f (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ - 感動しました!素敵な作品ありがとうございます! (2017年9月18日 18時) (レス) id: 4684504991 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彩 | 作成日時:2017年7月1日 21時