こんぐらっちゅれいしょん ページ39
…♣
｢10秒？ウソだろ｣
そう叫びながらカルベくんは自分の上着を脱いで
チョータくんの足の火を消そうとした。
私の手首を掴んでシブキさんが、
”生きる”のドアを開けようとすると
｢”生きる”じゃない！答えは”死ぬ”だ。
固定観念に惑わされるな！｣
とアリスくんが叫んでくる。
『5、4、3…』
アリスくんが、”死”のドアを開けた。
｢早く！｣
カルベくんがチョータくんを支え、
私とシブキさんはドアに向かって走った。
私たちは非常口へ出た。
｢下だ下！｣
そう叫ぶアリスくんの声に、私たちは階段を降りる。
途中でチョータくんが苦しそうにしていて
私は｢あと少し！頑張って！｣と声をかけた。
下まで降りると路地裏に来た。
『こんぐらっちゅれいしょん』
スマホから聞こえた、クリアの合図。
｢はぁはぁ…あんた達のおかげ…ありがとう。｣
シブキさんが3人に向かって言う。
｢Aちゃんも… また助けてくれた…ありがとう｣
そう言って私に微笑んだ。
｢ううん…私も。シブキさんいたから…心強かったよ？｣
まだ整わない息を無視して私も微笑んでシブキさんを見た。
｢アリスくんたちも…ありがとう。
アリスくんがいなかったらみんな死んでた…｣
私はアリスくんの目を見て言って、白いテーブルを見つける。
カードの回収しないと…
私はテーブルの方へ歩きだすと､シブキさんも私についてきた。
そんな私たちに3人は不思議そうに見て、立ち上がる。
♣の3と描かれたカードを手に持つ。
『げぇむに生き残った方へ』
3 日間
のビザを支給します
いつもと同じ無機質な声でビザの発行をされる。
｢ビザ？｣
アリスくんがそう言うと、どうゆうことなのか
私に説明を求めるような視線を送った。
すると目の前から人が来た。
街灯に照らされたその人は、
スーツを着たボロボロのおじさんだった。
おじさんは私たちを見ると
｢俺はもう、げぇむから降りる！！
お前ら。いくらクリアしても終わりはないぞ！｣
そう叫んだおじさんに私たちはただ困惑する。
｢俺のビザは今日で切れる。やっと…これで終われる。｣
そう言うと、おじさんは空を見上げた。
もしかして… このままレーザーに？！
｢ちょっと待って…ｯ！｣
ﾌﾞｫﾝと音がしたと思ったら、
目の前のおじさんはレーザーに撃たれ、その場に倒れた。
直後、周辺の電気が全て落ちた。
アリスくんたちは静かにおじさんの方へ向かった。
私とシブキさんも目を合わせて、彼らについて行く。
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シオリ - ニラギのは少ないのでとても嬉しいので早く続きが見たいです。 (4月27日 21時) (
レス) id: 653f2e7127 (このIDを非表示/違反報告)
おり - とても面白いので続き早く見たいです (3月7日 11時) (レス) id: 5b39725ede (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きゃんちょめ | 作成日時：2024年2月5日 2時
