助言…？ ページ38
…♣
みんなで中へ入る。
｢よっしゃあ！！！｣
と言ってアリスくんたちは3人で抱き合う。
｢やったね！｣
私はシブキさんを見て言う。
シブキさんも微笑みながら私を見て頷いた。
『この部屋の制限時間、1分10秒』
｢”生きる”だ…｣
そう言ってドアを開けたアリスくんに続いて、
私達も部屋の中へと入る。
こちらも正解の部屋で男子たちはさっきと同様に喜んだ。
私とシブキさんも静かに目を合わせて喜ぶ。
このまま順調に進めば、私たちは絶対に生き残る！
そう思っていると、アリスくんは立ち竦んでいた。
アリスくんの持っている図をみんなで覗き込む。
｢右はアウトの部屋だから､外壁側か…｣
そう言ったチョータくんに、シブキさんとカルベくん3人が
”死”のドアへと進んだ。
私はアリスくんが書いた図面を見る。
｢あ、ちょっと待って！？｣
私は3人に向かって叫ぶ。
｢Aちゃん？｣
シブキさんが不思議そうにこちらを見る。
『50秒』
車から降りる前、クズリューさんに
｢建物と周辺の様子を覚えとけ。どんなげぇむか知らないが
きっと今後のどんなげぇむにも役立つはずだ。｣
と言われた私はげぇむ会場に入る前に、
建物の外観や隣の建物の様子を見ていたことを思い出す。
｢…ここの建物、隣の建物と全然隙間がなかった。
クリア条件がこの建物の外に出ることだけど､､､
なんかおかしいと思う。｣
私がそこまで言うと、
アリスくんは肯定するように静かに頷いた。
何かずっと考え込んでいるアリスくんに
シブキさんは｢グズグズしてらんない！みんな死んじゃう！｣と
焦っていて、私の手首を掴んでドアを開けようとした。
｢動画｣
シブキさんがドアを開けようとした瞬間、
アリスくんが呟いた。
｢チョータ！最初の部屋で動画撮ってたろ？｣
そう言ったアリスくんに、チョータくんはすぐにスマホを
取りだしアリスくんに動画を見せた。
私とシブキさんも一緒に動画を覗き込み、
みんなでアリスくんの様子を伺う。
｢…さっきの女子高生が開けた部屋にドアがない。
でもここにはある。 つまり…｣
『10秒』
｢女子高生が死んだ部屋は正方形じゃない。｣
｢じゃあこのドアは…｣
｢もしかしてこのドアを開けた先にもう1つ部屋がある？｣
私が言った言葉にアリスくんは｢ああ！｣と頷いた。
『4、3、2…』
急いでドアへと走る。
最後にチョータくんがこの部屋に入る前に、
足が炎に包まれてしまった。
『この部屋の制限時間、10秒』
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シオリ - ニラギのは少ないのでとても嬉しいので早く続きが見たいです。 (4月27日 21時) (
レス) id: 653f2e7127 (このIDを非表示/違反報告)
おり - とても面白いので続き早く見たいです (3月7日 11時) (レス) id: 5b39725ede (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きゃんちょめ | 作成日時：2024年2月5日 2時
