パニック ページ36
…♣
｢きっとこれは、制限時間内に犠牲者を選ぶげぇむよ。｣
｢犠牲者？｣
｢シブキさん、どうゆうこと？｣
アリスくんに続いて私も聞く。
｢生きるも死ぬも、多分意味はない！重要なのは誰が開けるか。
それを制限時間内に決めろってげぇむ。｣
｢さっきの子を犠牲にした… あんたが次開ければ？｣
｢私が生き残った方が世の中のためになると思うけど？｣
シブキさんとアリスくんと金髪が3人で口論をしていると
チョータと呼ばれていたスーツの男性が床に嘔吐をした。
｢チョータくん大丈夫？｣
チョータくんのそばに駆け寄る。
『制限時間、1分』
｢このままじゃ誰も開けない。｣
｢じゃああんたが開ければ？
人に開けろって言うなら開けてみなさいよ！
あなただって人任せでしょ！｣
アリスくんとシブキさんが口論する。
｢開けてやるよ｣
アリスくんがシブキさんに向かって言う。
私はただその様子を見ながらチョータくんの
背中をさすってあげていたら、
｢ｯありがとう…｣と言って
チョータくんは立ち上がりアリスくんを見つめた。
私も立ち上がって同じように彼を見る。
アリスくんは”死”のドアの前に立っていた。
『30秒』
みんなの中に緊張感が走る。
するとアリスくんは座り込んだ。
その様子を見ていたシブキさんは彼を責める。
『20秒』
だんだん時間が迫ってきて、焦っていると
｢俺が開けてやるよ｣と金髪の彼が言ってドアへと歩きだした。
｢カルベ！｣そんな彼をアリスくんが呼びかける。
｢俺の次はあんただ。｣
そう言ってシブキさんを見るカルベくんは
覚悟を決めた顔をして”生きる”のドアを開けた。
ドアを開けた彼に、何も起こらなかった。
正解のドアだ…！私はシブキさんの手を引っ張って中へ入る。
チョータくんとアリスくんも急いで駆け込む。
『この部屋の制限時間、1分40秒』
｢10秒ずつ減ってるね…｣
私は少し冷静に呟く。
｢順番だぞ…次はお前がドアを開けろ。｣
カルベくんはシブキさんを強引にドアへ連れていった。
｢やめて！｣
私がそう言って2人の間に入ると
カルベくんは｢うるせぇ！｣と怒鳴って、
シブキさんに開けろと叫ぶ。
怯えながら嫌だと言ったシブキさんに、
カルベくんは舌打ちをしてアリスくんにどうしたらいいかを
聞いていた。
｢ゲームには必ず答えがあるってお前いつも言ってんだろ！｣
｢こんなのゲームじゃねえ…｣
弱気になっているアリスくんとカルベくんが言い争っている。
下から煙がまた出てきた。
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シオリ - ニラギのは少ないのでとても嬉しいので早く続きが見たいです。 (4月27日 21時) (
レス) id: 653f2e7127 (このIDを非表示/違反報告)
おり - とても面白いので続き早く見たいです (3月7日 11時) (レス) id: 5b39725ede (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きゃんちょめ | 作成日時：2024年2月5日 2時
