初心者 ページ33
…♣
クズリューの言っていた通り、彼らはまだいなかった。
スマホを手にもって顔認証をする。
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00:03:02
私は壁に寄りかかりながらポケットに手を入れた。
まりなちゃんのプレゼントは車に置いてきた。
すると人の足音が聞こえた。
様子を伺うような視線を感じる。
｢人…いた！｣と小さな囁き声が聞こえた。
私は気付かないふりをしながらただ足元を見た。
あー…ニラギに会いたいなぁ。
｢あ、あの…｣
黒髪の身長が高い男の人に声をかけられ顔を上げる。
スーツを着た身長が低めの男性、金髪の少し怖い男性、
さっきスクランブル交差点にいた3人だ。
3人は訳が分からないといった顔で私を見ていて、
金髪の彼に至っては少し疑い深い目でこちらを伺っている。
｢あー… とりあえず時間がないので
こっち来てスマホを持ってください。｣
私は手招きしながらスマホを見せた。
3人は不思議そうな顔をしながらも私の言う通りにスマホを手にした。
｢顔認証された…｣
｢この携帯使えんのか？！｣
3人はきっと、今日初めてこの世界に来た人たちだ。
と思っていると
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00:01:59
と、無機質な声が聞こえた。
｢なんだよこれ…｣
黒髪の男性がそう呟いて、そろそろ説明しようと思ったら
｢げぇむ｣
女の人の声が聞こえた。
声のした方を見るとこの前ハートの2で一緒だった
シブキさんだった。
彼女と目が合うと私と同じく目を丸くしていた。
｢おい！みんなどこに行ったか知ってるか？｣
と金髪の彼がシブキさんに聞く。
シブキさんは答えず、
ただまっすぐ歩いてボーダーラインへ入ってきた。
スーツの男性の前に行くと彼の胸ポケットを漁り、
社員カードのようなものを取り出すと外へ投げた。
ﾌﾞｫﾝ
と音がしたと思ったら、社員カードの顔部分が
レーザーで撃たれ穴が空いた。
｢なんだ今の…｣
｢レーザー…？｣
戸惑っている男性たちにシブキさんは、
｢1度ボーダーラインを超えたらもう出られない。
げぇむに参加するしかない。｣
とこの前会ったときよりも
すごく落ち着いた雰囲気で説明した。
シブキさんはスマホを手にしてこちらに来た。
彼らがレーザーで話してる隙に小声で話しかけてくる。
｢偶然ですね…｣
｢はい…シブキさんお元気でしたか？｣
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シオリ - ニラギのは少ないのでとても嬉しいので早く続きが見たいです。 (4月27日 21時) (
レス) id: 653f2e7127 (このIDを非表示/違反報告)
おり - とても面白いので続き早く見たいです (3月7日 11時) (レス) id: 5b39725ede (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きゃんちょめ | 作成日時：2024年2月5日 2時
