理由 ページ26
…♣
｢だからさ、今夜俺たちの相手してよ。｣
寺島くんはそう言って、掴んでた手を強く握った。
他の2人も私が逃げられないように、片方の手を強く掴んだり
肩を押さえつけてきた。
｢やｯ…離して！誰か助けて！！｣
怖くて暴れながら叫ぶ私に、
寺島くんは壁ドンと言われるような体制で言う。
｢みんな遊んでるから誰も来ないよ？｣
大人しく俺らの相手しろよ。
そう言う彼の目は、欲に溢れていてとても怖く
初めて見る寺島くんだった。
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中学の入学式の時、少し緊張していた私に
後ろの席のまりなちゃんがフレンドリーに声をかけてくれた。
そこから私たちは仲良くなり2年生でも同じクラスだった。
ある日親友だった彼女に、好きな人ができた。
学年でも有名なテニス部の寺島くん。
寺島くんは隣のクラスで、1年生のときも違うクラスだった。
彼はテニス部のエースでテニスの王子様と呼ばれていて
容姿端麗で頭も良く女の子はみんな寺島くんに夢中だった。
私は正直、恋愛とかよく分からなくて
まりなちゃんから毎日聞く恋バナにキュンキュンしながら
2人が結ばれるように私も祈っていた。
そんなある日、まりなちゃんから
｢私､寺島くんと付き合うことになったの！！｣
と登校する時に言われた。
私もまりなちゃんと同じぐらい喜んだし嬉しかった…
その日の昼休みには、もう学年のみんなが知っていて
美男美女カップルと噂していた。
放課後になると、寺島くんが教室に来た。
｢寺島くん！あ、紹介するね？この子私の親友の歌城A｣
｢歌城､､さん！よろしくね｣
そう言って微笑んだ彼は、
みんなが夢中になる理由が分かるほど輝いていた。
それから､3人で放課後に遊んだりご飯を食べたり
楽しい毎日を過ごすようになって､､急にいじめが始まった。
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今､目の前で男の目をしている寺島くんが
まさか私のことを好きだったなんて知る由もなかった。
まりなちゃんが怒って､私にあんなことしたのは仕方ない。
だってずっと好きだった人が､自分の親友を好きだって
言って別れを告げられたら立ち直れないもん。
そんなことを無防備にも考えていると、
大人しくなった私にチャンスだと思ったのか
寺島くんに胸を揉まれた。
｢ｯぁ…ちょ！やめてよ！！｣
気持ち悪い。まりなちゃんに悪い。また傷付けちゃう。
私は色んな感情になりながらも
必死に抵抗して叫んだ。
｢誰か！助けて…！お願い！｣
ニラギ…
そこまで言うと、寺島くん達は動きを止めて笑った。
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シオリ - ニラギのは少ないのでとても嬉しいので早く続きが見たいです。 (4月27日 21時) (
レス) id: 653f2e7127 (このIDを非表示/違反報告)
おり - とても面白いので続き早く見たいです (3月7日 11時) (レス) id: 5b39725ede (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きゃんちょめ | 作成日時：2024年2月5日 2時
