カルト派？武闘派？ ページ22
…♣
私はあれからどうしようかとプールの方に来た。
｢あ！A昨日ぶりやな｣
｢あ！クイナ！！昨日ぶりだね｣
たまたまクイナと会い、2人で昨日の続きで雑談しよう。ということになりビーチチェアに座った。
｢あ、そうや！なあ、Aって幹部なんやろ？｣
｢まあ一応ね！どうして？｣
｢他の奴らに聞いたんやけど、カルト派と武闘派があるらしくてな。Aはどっちなんかなーと思って！｣
クイナに詳しく説明してもらった。
NO.1のボーシヤ率いるカルト派と、
アグニ率いる武闘派が存在しているらしい。
｢まあ、Aはカルト派か！｣
と笑うクイナ。
｢んー。正直どっちも属してない…かな｣
｢え、そうなん？！なんで？｣
と心底驚いてるクイナの声を聞いていたら
目の前のバーでニラギが飲み物をもらっているのが見えた。
｢あ！ニラギだ…｣
と思った瞬間、クイナのどうしたん？！という声にも反応しないで、ただひたすらに目の前のニラギしか見えておらず、走った。
｢ニラギ！｣
飲み物を持っている手とは反対の腕を掴んで呼ぶ。
｢ﾁｯまたおめえかよ。しつけぇんだよ！｣
｢いいじゃん別に！何飲んでるの？｣
近くにいた他の人たちが少し離れて小さい声で話している。
｢なにあの子。危なくない？｣
｢ちょ関わりたくないからこっち見ないで｣
｢ﾌﾝｯほらおめえも離れろ。それともなんだ？｣
｢あっちの相手､ヤッてくれんのか？あ？｣
と大声で私に話すニラギ。
きっと、武闘派のニラギはみんなに怖がられてる。
それにいつも怖い顔して歩いてるし、乱暴だから。
ニヤニヤしながら私を見てるニラギに、周りの人は
｢やばくない？｣とか｢お前助けてやれ｣とか言っているのも
聞こえている。
こうゆうの､本当に中学を思い出す。
｢別にいいよ？私、ニラギのこと好きだもん。｣
ニラギだけに聞こえるように言った私に、
ニラギは少しだけ目を丸くした。
｢ﾊｯ｡萎えたわ｣
そう言って、ホテルの中へ歩き出したニラギ。
周りの人達は何が起こったとか言っていたが、
またすぐにパーティ騒ぎが始まった。
｢ちょ、A！急になんなん？あいつと仲良いん？｣
｢んーというより仲良くなりたい。私､ニラギのこと好きなんだよね！｣
そう話す私に、クイナは口を開けて目をまん丸にしながら
こっちを見ていた。
みんなニラギが本当は優しいなんて、知らないんだろうな…
少し寂しい気持ちと、ちょっとだけ
私しか知らないという優越感に浸りながら空を見た。
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シオリ - ニラギのは少ないのでとても嬉しいので早く続きが見たいです。 (4月27日 21時) (
レス) id: 653f2e7127 (このIDを非表示/違反報告)
おり - とても面白いので続き早く見たいです (3月7日 11時) (レス) id: 5b39725ede (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きゃんちょめ | 作成日時：2024年2月5日 2時
