新ルール ページ20
…♣
昨日はこの世界に来てから初めてよく眠れた。
しかも寝起きも気分が良い。
お姉ちゃんは前に｢恋をすると世界が変わる｣と言っていた。
やっぱり私、恋してるんだなと思い嬉しくなる。
部屋を出ると、ちょうどアンが部屋の前に来た。
｢おはよA。ちょうど良かった。集合よ｣
｢あ､おはよ！集合？どうしたの？｣
わかんない。と言うアンについて行きいつもの部屋へ向かった。
まだ幹部は全員揃っていなく、ボーシヤとアグニ
ニラギもまだいなかった。それに、昨日ボーシヤが言っていた
全身刺青の男も見当たらない。
しばらく待っているとドアが開きボーシヤを先頭にアグニ、ニラギ、例の刺青の男が並んで入ってきた。
｢お待たせ､諸君。｣
｢あ、そうだ。紹介しよう。新しい幹部のラスボスだ。｣
ボーシヤはそう言い、刺青の男を紹介した。
ラスボスなんてすごい名前だなと見ていると目が合った。
威圧感があり驚いてつい目を逸らしてしまった。
｢さっそく本題に入ろう。｣
ボーシヤは昨日までの余裕感がある笑顔ではなく、
少しだけ闇を含んだ笑顔をして言った。
｢ルールを追加する。｣
指を3本にし、目に光がないまま私たちを見て
新しいルールを発表した。 ”裏切り者には、死 を”
場の空気が凍った気がした。
｢ﾌｯ了解。｣
1番最初に口を開いたのはニラギだった。
新しいルールに疑問も驚きもしてない。
彼の隣に立っているアグニはほんの少しだけ、
動揺している目をしているがボーシヤの言葉を受け入れてる。
そんな印象的な目をしていた。
ボーシヤに一体何があったのか。
私だけじゃない。アンやクズリュー、ミラも思っただろう。
でも今聞き返してはいけない気がした。
｢えぇ。｣
｢分かった。｣
それぞれ賛成の意見を述べた。
今日の夜にボーシヤはチシヤとげぇむに参加する。
出発前、ビーチの全員に新しいルールを発表するらしい。
それじゃあ解散。
そう言ったボーシヤの足取りは少しだけ軽かった。
｢ニラギおはよ！今日もかっこいいね｣
少し空気が和らいだ部屋で私は一目散にニラギに駆け寄った。
｢ﾊｯ。うぜえ｣
それだけ言って部屋を出ようとするニラギ。
ふと、彼の手を見ると血のようなものが見えた。
.
.
.
｢ちょっと待って！ニラギ｣
幹部のみんなに挨拶だけして、ニラギを追って部屋を出た。
私の声が聞こえたのか足を止めこちらを振り返った彼。
｢なに？忙しいんだけど。｣
冷たくそう言う彼の手を掴んだ。
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シオリ - ニラギのは少ないのでとても嬉しいので早く続きが見たいです。 (4月27日 21時) (
レス) id: 653f2e7127 (このIDを非表示/違反報告)
おり - とても面白いので続き早く見たいです (3月7日 11時) (レス) id: 5b39725ede (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きゃんちょめ | 作成日時：2024年2月5日 2時
