約束 ページ16
…♣
ガス車両は4つのうち1つだけ。
そして助かる方法の酸素ボンベは3つ。
判断を間違えれば､げぇむおおばぁ。つまり､死。
｢1両目から猛毒ガスだったら……｣
怖い、手が震える。まだ死にたくない。
とりあえず酸素ボンベをつけ､意を決してドアを開ける。
中に入ると床に花瓶が置いてあった。
挿してある花は綺麗に咲いていた。
｢花が綺麗に咲いてるってことは…｣
1両目はガス車両じゃなかったってことか。
これで5分間はドアがロックされて、
酸素ボンベも5分間で使い切るしかない。
残る酸素ボンベは2つ…。
よし、時間がきた。
2両目はどっちだろ。1両目がガス車両じゃなかった
ということは2両目の可能性もある。
でも、酸素ボンベは2つだけ…
酸素ボンベをつけてドアを開ける。
…ｯ花が綺麗に咲いてる。
｢ここもガス車両じゃなかった。｣
これでくりあは2分の1になった。
でも、どっち？どっちがガス車両？？分かんない……
時間制限はないからこのままずっと
ドアを開けないように過ごしても、びざ切れで死 ぬ。
ｼﾞｼﾞｯ
｢え？なんの音…？｣
羽織ってたガウンの大きめのポケットから音がした。
ポケットに手を入れると
そこにはトランシーバーが入っていた。
｢トランシーバー…？なんでポケットに｣
ｼﾞｼﾞｯ____ぉぃ、！
｢ニラギ…？｣
トランシーバーから､ニラギの声が聞こえた。
｢ニラギ？ニラギ､平気なの？！｣
私は慌ててニラギに問いかけると、ニラギはﾌｯと鼻で笑い
｢あぁ平気だ。4両目がガス車両だった。｣
｢…え？ほんとに？｣
｢別に信じるも信じないもお前の自由だ｣
ただ俺は後味悪ぃのが嫌なだけだ。
生きて､一緒にビーチに帰んだろ？
そう話すニラギに胸がときめいた。
泣きそうになる。
｢信じる。ニラギのこと信じるよ…！｣
そう伝えたらニラギからの応答はなかった。
5分が経った。
……次が3両目。
ニラギは4両目が､ガス車両だって言っていた。
アンや、他の幹部たちのみんなは
ニラギのことを警戒しながら様子を見ていた。
ニラギは…ただ不器用なだけでしょ？
私はニラギを信じて、最後の酸素ボンベを
手に持ったままドアを開けた。
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シオリ - ニラギのは少ないのでとても嬉しいので早く続きが見たいです。 (4月27日 21時) (
レス) id: 653f2e7127 (このIDを非表示/違反報告)
おり - とても面白いので続き早く見たいです (3月7日 11時) (レス) id: 5b39725ede (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きゃんちょめ | 作成日時：2024年2月5日 2時
