生きるか死ぬか ページ15
…♣
『そして』
ドアを開けてから次の車両へのドアは、
5分間ロックされます。
時間制限はありません。
それでは1人ずつ電車に乗ってください。
……
るぅる説明が終わったと同時に、
駅のホームに五両編成の電車が到着した。
5両目の車両以外、中が見えないようにされていた。
｢誰から行きますか…？｣
ビーチにいた女の子が問いかける。
みんな誰も自分から行こうとしない。そりゃあそうだ。
ふっ俺から行こう。
そう言ったのは、先程の50代のおじさんだった。
自給式呼吸器を顔に装着し、
酸素ボンベ3つを手にし電車に乗った。
するとドアは閉まり電車が発車した。
2分後ぐらいにまた電車が来た。
同じように5両目だけしか見えない状態だ。
きっと、1人ずつ乗らないとげぇむは始まらない。
みんなは腹を括ったかのように、
1人ずつおじさんのようにマスクを装着させて電車に乗る。
さっきの初心者のお姉さんと、私と、ニラギが残った。
｢どうしてこんなことに……｣
まだパニックになっている先程のお姉さんに私は
｢大丈夫ですよ！落ち着いてください｣
｢生きて､絶対に元の世界に帰りましょう！！｣
微笑みながら言う私に、お姉さんも落ち着いたのか
到着した電車に乗り込んだ。
｢ﾌｯ他人の心配より自分の心配しろよ｣
鼻で笑ったニラギが到着した電車に乗り込もうと歩いた。
｢ま、まって！｣
つい呼び止めてしまった。どうしてだろ。
初めてニラギを見た時から目が離せなかった。
もしかして私…
｢あぁ？んだよ。｣
｢……絶対。絶対一緒に生きてビーチに帰ろ！｣
私は泣きそうになりながら伝える。
ニラギは少しだけ目を丸くしてすぐに前を向いて
手をヒラヒラだけさせて電車に乗った。
よし…私も絶対生きて帰ってやる。
そう決意して私はマスクを装着させて電車に乗り込んだ。
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シオリ - ニラギのは少ないのでとても嬉しいので早く続きが見たいです。 (4月27日 21時) (
レス) id: 653f2e7127 (このIDを非表示/違反報告)
おり - とても面白いので続き早く見たいです (3月7日 11時) (レス) id: 5b39725ede (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きゃんちょめ | 作成日時：2024年2月5日 2時
