アルコール以上の依存性 2 (ページ10)

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西山side

「人の限界ってどこだと思う。」

宏「え…、」

真昼間からお酒を飲んでないのに
唐突に変なことを言い出した江口さん

らしくない発言だな

宏「それは人によるんじゃないですか？」

「確かに。
じゃあ、限界を超えたらどうなるんだろう。」

宏「…」

あっけらかんと言ってるが
冷めた眼をしてて

「凄く我慢強い人っているじゃん。」

宏「…いますね。」

「そういう人って限界がきたら
ある日急にふわっといなくなるのかなって。」

宏「…」

何を言いたいのか
俺にはよく分からなかった

「…だから、大切にしないといけないよね。
ある日突然消えちゃうから。」

俺からしてみれば江口さんは我慢強い人だし

何考えてるかわからない時があるから
ふわふわしてて消えそうだなと思うことがある

今の会話だけじゃ汲み取れなかったけど

江口さん自身のことじゃないのはわかる

江口さんが大切に思う人の話だ

宏「パイセン、
今日壮馬と飲むんです。来ませんか？」

「あー、ごめん。今日予定ある。」

宏「じゃあまた今度飲みましょう。」

「おー。」

いつもより綺麗めな服装で
時間を気にしてる

誰に会うんだろう

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