56. ページ7
江口side
ただいまと玄関が開いて
リビングまでゆっくり歩いてくる彼女
23時という時間と変わらぬ声色に
少し安心した気持ちを隠しておかえりと返す
『あ、途中から梅原裕一郎さんと一緒だったよ。』
「なんだって?」
はい?
梅原裕一郎?
『最後1時間ぐらい?なんだけどね。』
「2人と飲んでてなんでそうなった。」
『お店に忘れ物?を取りに来たらしくて…
安元さんに挨拶した流れで一緒に飲んだの。』
「偶然が過ぎる笑」
『フレンドリーな人だった笑』
「…梅ちゃんがフレンドリー?」
『うん。
あとね、宏ちゃんと梅原さん凄く仲良かったよ。』
「あの梅ちゃんがフレンドリー…
しかも2人がプライベートで一緒なのは
あんまり想像つかないし…どんな状況だったんだ笑」
『レアだったのかな笑』
「安元さんは遠い目してたんだろうな…。」
『話は盛り上がったよ笑』
「どんどん声優の知り合い増えてくじゃん。」
『そうかな?あ、そう言えばソウマさん?
私と同い年らしくて知ってるか聞かれたんだけど、
わからないって答えちゃった。有名な人?』
「大丈夫。知らなくていい。
そこは触れずにそっとしておいて。」
『…?わかった。
梅原さんとは連絡先交換してないし、
顔見知りになった感じかな。』
「何もないならそれで良いよ、
…やはり敵は宏太朗かっ。」
『敵じゃない、友達!
宏ちゃん本当に面白かった。また飲みたい。』
「友達ねぇ、」
『酔っ払ったら
宏ちゃんは江口さんに甘えるって聞いた。』
「誰に。」
『安元さんに。』
「…他に何か聞いた?」
『特にそんな…』
「なら良いけど、」
『夫婦やってるってことぐらいかな。』
「…、」
『結構動画見てるはずなのに知らなかった。
色々探してみるね。』
「探さんでいい!!」
.
181人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちーちゃ - めちゃくちゃ面白かったので一気読みしてきました。更新を楽しみに待ってます。 (12月2日 17時) (レス) id: 1e39d93cc7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ayay1427 | 作成日時:2023年11月22日 15時