72. ページ23
.
『一生会えなくなるわけじゃないんだから、
そんな暗い顔しないでよ笑』
湊「してないわ。」
『寂しがってくれてるの?』
湊「…違和感があるなと思うだけだ。
10年以上マネージャーとして隣にいたんだから。」
『私は寂しいよ。』
湊「はいはい。」
『もぅ!笑』
湊「1つだけ良いか?」
『うん、』
湊「俺に会いにきたんだよ、あの人。」
『え?』
湊「ちゃんと挨拶しに来てくれて、少し話した。」
『知らなかった…』
湊「誠実な人だと思った。真面目で優しくて、
レイのことしか頭にないんだなって思ったよ。」
『…』
湊「幸せにしてもらえよ。
あの人なら大丈夫だろうけど、」
『うん、ありがとう。』
あの人が初めて俺だけに会いに来た時
すぐに気付いた
あぁこの人は俺の気持ちに気付いたから
葵レイはもう江口拓也という男のものだと
ハッキリさせに来たんだなって
レイはどんな風に彼に笑いかけるんだろう
彼はどうやってレイを笑顔にしたんだろう
隣に立って一緒に歩けるのは俺じゃない
俺の知らないレイを彼は知ってる
なんで俺じゃダメだったんだなんて
今更思ったって意味がない
お互いがお互いを1番大切にする姿も
2人の目指す未来も
あまりにも幸せそうだったから
歌姫という夢を終わらせることは
誰にも止められなかったんだ
.
182人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちーちゃ - めちゃくちゃ面白かったので一気読みしてきました。更新を楽しみに待ってます。 (12月2日 17時) (レス) id: 1e39d93cc7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ayay1427 | 作成日時:2023年11月22日 15時