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湊「このスケジュールで決まり。良いか?」
『うん、ありがとう。』
湊「…他にしたいことは?」
『え?』
湊「最後なんだから、好きなことしたらいい。」
『…何でも良い?』
湊「嫌な言い方するなよ、要相談だ。笑」
『急に言われても出てこないよ笑』
湊「思いついたら言って。」
『うん、』
打ち合わせを終えて
車に乗り込む
湊「何だその顔、しっかりしろよ。」
『しっかりしてるよ!笑』
湊「…あの人の方が何倍も頼りになるんだろうな。」
『…そうだね。』
湊「素直だな。」
『あの人、私にお金は全て負担するって言ったの。』
湊「お金?」
『私がここからいなくなる為にかかるお金。』
湊「…やりかねないな、あの人なら。」
『これから普通に暮らせる貯金もたっぷりあるし、
ちゃんと円満だよって伝えたから。安心して。』
湊「俺は心配してねぇわ。
あの人が良い人だってこともレイを見ればわかる。」
『…』
湊「なんだよ、」
『意外な言葉だったから、つい。』
湊「何だそれ、笑
あの人と付き合ってから綺麗になったと思ってるよ。」
『え!今まで綺麗なんて言ったことないじゃん…
今日機嫌良いの?笑』
湊「どんな照れ隠しだよ、ありがとうって言えや笑」
『だって…笑』
湊「言わなかっただけだ、」
『蓮くんは言ってくれる。』
湊「俺にあいつレベルの愛嬌を求めんな。」
『蓮くん可愛いよね、本当に。』
湊「良い奴だしな。」
『兄に似て。』
湊「…」
『照れないでよー笑』
湊「違うわ。」
『やっぱり今日機嫌良いね。』
湊「そうか?」
『ふふ笑』
湊「…レイ、」
『んー?』
湊「いや、……良かったな。」
『…ありがとう。
最後まで、あとちょっと。よろしくね。』
湊「おー、任せろ。」
潔く
綺麗な笑顔で
幕を引くために
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ちーちゃ - めちゃくちゃ面白かったので一気読みしてきました。更新を楽しみに待ってます。 (12月2日 17時) (レス) id: 1e39d93cc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ayay1427 | 作成日時:2023年11月22日 15時