検索窓
今日:15 hit、昨日:8 hit、合計:23,218 hit

60. ページ11

湊side









『湊さん、』


湊「…」


『私ね、引き際を間違えたくないの。』


湊「…そうか。」


『ごめんね。』


湊「…早く行け、」








社長室へ入るレイを見届け
話しを終えて出てくるレイを待つ










社長がどんな結論を出すのかはわからないけど
多分レイは折れないだろう



社長室に入る時のレイの顔は

初めて俺が挨拶した時に見せた
歌手になると覚悟した顔と同じだったから











レイは引き際を間違えたくないと言った


つまり完全に断ち切るということ










レイが歌姫であり続けることは
いつか終わる夢





声が出なくなるかもしれない

求められることが無くなるかもしれない



永遠なんて存在しない



でもそれは今じゃない

方法は他にもあるのに
退路を断つ必要がどこにあるのか







そうは思っても結局のところ決めるのは俺じゃない



レイを支えられなかった俺には
止める権利すらないんだ


















『帰ろう。』


湊「あぁ。」










部屋から出てきたレイを見て確信する



夢が終わるのはもうすぐだ



















.

61.→←59.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (89 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
182人がお気に入り
設定タグ:江口拓也 , 声優
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ちーちゃ - めちゃくちゃ面白かったので一気読みしてきました。更新を楽しみに待ってます。 (12月2日 17時) (レス) id: 1e39d93cc7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ayay1427 | 作成日時:2023年11月22日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。