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今日はレイが収録に来る日
収録終わりに廊下が騒がしいと思って見てみれば
事務所の後輩2人とレイがいて
レイ1人でもかなり目立つのに
後輩達が騒いでいるから余計目立ってる
レイは壮馬の首に腕を回して抱きついてるし
宏太朗は2人に何か言ってる
やっと壮馬から離れたかと思いきや
今度は流れるように壮馬の手を握った
「ねぇ。」
『あ。』
「あ、じゃないよ。目立ってる。」
『そうかな？』
「…、」
『あーあ。壮馬と手、離されちゃったね笑』
壮「えっと…」
俺の気持ちをわかっててニコニコしてるレイ
どうしたらいいか分からず俺とレイを見て戸惑う壮馬
そしてレイを見つめる宏太朗
宏「あの、成瀬さん？西山宏太朗です。
81所属です。よろしくお願いします。」
『成瀬です、よろしくね。』
宏「…」
『ん？』
宏「本当に壮馬の彼女じゃないんですか？」
『違うよ。』
宏「じゃあ誰の彼女ですか。」
『ふふ笑』
宏「っ、」
宏太朗が動きを止めた
念のため恋愛体質の宏太朗を
レイから少し離すように引っ張る
この人に惚れると碌なことがないから
『時間だからもう行くよ、2人ともまた会おうね。』
「待って、」
『ん？』
「仕事終わったら連絡する。飲み行こう。」
『…連絡くれた時、考える。』
「わかった。」
レイを見送ったあと2人をお昼ご飯に誘い
タクシーでお店に向かった
宏「成瀬さんって声優ですか？
あんなとんでもない美女いたらもっと有名じゃ…」
「実力はかなりだけど諸事情で仕事セーブ中。」
壮「宏太朗、あの人のことは考えたら負けだよ。」
宏「どういうこと？」
壮「あの人を見つめたりするのも止めた方が良い。
目を合わせるだけで引き込まれていくから。」
宏「えぇ魔性すぎない…？」
壮「実際あの距離で見惚れたでしょ。」
「簡単に近付いたら痛い目にあうよ。」
宏「…2人とも仲良いんですね。」
「俺より2年先輩だけどね。」
宏「え、年上？タメ口だったからてっきり…、」
壮「年齢は知らない。ちなみに下の名前も。」
「非公開だからな。」
宏「何者…？」
壮「可愛い人だよ。ね？拓也さん。」
「…さぁ？変な女じゃない？」
壮「今度会ったら拓也さんの発言伝えておきますね。」
「やめて！？」
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作者名：ayay1427 | 作成日時：2024年2月21日 14時
