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梅「ラーメン食べるんですね、意外です。」
『そのまま返します。』
梅「無性に食べたくなったんで。」
『右に同じ。……どうして隣に座るんですか。』
梅「お互い1人なんだし良いじゃ無いですか。」
『…』
これ以上何を言っても無駄だなと思って
運ばれてきたラーメンを食べ始める
このお店の良いところは
味はもちろん注文してから直ぐ出てくるところだ
お気に入りだったのに
梅原さんと被るなら考え直さねば
梅「メガネ取らないんですか。」
『…』
梅「前見えてます?」
『…』
梅「深山さん、」
『早く食べないと麺伸びますよ。』
梅「…冷たいですね。」
『冷たくないです。』
何だこの人
さっき初めて現場で会った時は
物静かで会話も必要最低限
なんて仕事しやすいんだと凄く好感を持ったのに
寡黙で距離感ちゃんと取るって言ってた拓也の話
間違えてる気がしてきた
梅「本当に友達いないんですね。」
『失礼な人ですね。』
梅「コミュ力ないわけじゃないのに、変ですよ。」
『仕事だから必要最低限で良いんです。』
梅「プライベートは友達いるんですか?」
『…言う必要ありますか?』
梅「ははっ笑」
無邪気に笑う顔は
収録現場での雰囲気とは程遠い
実年齢より少し幼く感じさせる
梅「深山さん、俺と友達になりませんか?」
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作者名:ayay1427 | 作成日時:2023年12月31日 14時