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「レイー、」
『なにー?』
「スウェット置いてたよね?」
『あぁそれなら、いつものところ。』
「あ、あった。ありがとう。」
乾かした髪をふわふわさせて
ラフな服に着替えて出てきた拓也
ソファでスマホを触り出す
『ねぇ、』
「んー、待って。」
『拓也、』
「もうちょっと、」
『…』
「…」
『ねぇ、早く構って…』
「っ、」
なんて
柄にも無く甘えた声
冗談半分で言ってみたら
若干の反応を見せる
『拓也?』
やっとこっちを向く
「からかってんの?」
無愛想ながらにちょっと照れてる
可愛い
『本気って言ったら?』
「キスじゃ止まんないだけ。」
手を止めて
艶っぽく私を見つめる
『それなら遠慮しとく。』
私はもうこの関係をやめたいのに
まだ踏み出せずにいる
.
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作者名:ayay1427 | 作成日時:2023年12月31日 14時