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04. ページ5

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心配になる



こんな目立つ人がマスク1つで

スウェットのまま家に来るなんて









『急だね。』


「電話したのに出なかったじゃん。」


『お風呂入ってて気づかなかったの、』






ソファ前にあるテーブルにお茶を置いて
拓也の隣に座る






「…仕事終わってから連絡ないし、」


『友達と電話してたんだよ。』


「ふーん。」






急に黙った思ったら

身体を引き寄せられ唇を荒々しく塞がれた










『…。』


「不満そうな顔、何が嫌なの。」






そういうところが不満なんだよ

キスをすれば私が大人しくなるってわかってるんだ







『…勝手だね。』






悪態をついて少し抵抗してみるものの
全然効いていないみたいだ







『早く髪乾かしてきなよ。』


「んー…、やって?」


『やだ。』


「じゃあ、いいや。」


『風邪ひく、』


「大丈夫。」


『…心配してるんだけど、』


「………、」









髪を乾かしに行く後ろ姿を見届けて

空になったコップにお茶を注ぐ





結局今日も突き放すことなんて出来ない















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作者名:ayay1427 | 作成日時:2023年12月31日 14時

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