総じて言葉足らず (ページ32)

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昨日の夜は世界で1番幸せだった自信がある

甘えるのは相変わらず控えめだが
はっきり言って可愛すぎた

合鍵返さなくて良かったって言われた時は
呼吸が一瞬止まったけど

もう今が幸せなので何でも良い

壮「なんか今日の江口さん、
ニヤニヤして気持ち悪いですね。」

「ちょっとはオブラートに包め？」

壮「なんか良いことあったんですか？」

「へへっ笑」

壮「…。」

「その顔はやめて？さすがに傷付く。」

すると
部屋の扉が開く

『おはようございます。』

「おは…」

壮「え？」

「なんで、」

壮「……、深山さん？」

『うん。』

壮「えっ！？」

長い前髪もセットして顔が見えている
メガネもせずメイクをしており服もいつもと異なる

もはや別人
今までの声優＂深山レイ＂はどこに行った

「何で…」

『サプライズ？』

壮「江口さん何で驚かないんですか！」

「だって彼女だし。」

壮「は！？」

『ふふ笑』

壮「かっわぃ…！」

「可愛いのはわかるけどダメ。」

壮「っ、」

「レイ、こっち。」

『ちょっと…！』

腕を引いて抱き寄せ
壮馬から距離を取らせる

「その姿で仕事に来たなら今まで通りは無理。」

『ダメだった？』

「…ダメじゃない。けど周りへの牽制は許して。」

『何か思ってたのと違う…』

「一応聞くけど理由は？」

『…だって彼女、でしょ？』

「〜っあぁもう、！」

可愛いがすぎる

何だよそれ
照れてるレイの破壊力が凄まじい

壮「お似合いかよっ！」

梅「諦めるって言わなきゃ良かった。」

壮「梅ちゃん！？」

梅「おはよ。」

壮「おはよ。…諦めたの？」

梅「俺、背中に傷つけられて喜ぶ変態ではないから。」

壮「…あっ！」

「黙って！？」

『？』

うわ
キョトンとした顔も可愛い

あれ？待って？
これでアフレコすんの？

この状態のレイがいる空間で？

え？集中できるわけなくない？

「…、」

『どうしたの？』

壮「イライラしてきた。」

梅「俺も。」

「まじで可愛い。」

『っ！』

「「あー、はいはい。」」

たまらん可愛さに
思わず天を仰ぐ

壮「江口さん、ここ現場ですよ。」

梅「他所でやれ。」

しょうがないじゃん

だってこんなにも可愛いんだから

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