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頭が真っ白になるとはこういうことか
「なに、言ってんの…」
本当に
何言ってんだよ
「彼女じゃないって…、最後って…、」
声が震える
「じゃあレイは何だと思ってんの、この関係……」
俺のこと
好きじゃなかったのかよ
なぁ
レイ
「付き合ってるって思ってたのは俺だけだった…?」
何で
何でだよ
『付き合うって話、してないでしょ?』
「それは確かに無かったけど、これだけ一緒にいて…
俺はレイが好きで、レイも俺を好きでいてくれて」
『好き…?』
「え?」
何でそんな顔をするんだ
「っ勘違いだった?俺のこと好きじゃなかった、?」
『拓也…私のこと好きなの?』
「は…当たり前だろ、?」
今更
何を言ってるんだよ
『何よそれ…っ、』
「え、」
『何なのよ…、!』
「レイっ、」
『好きって言ったこと無いじゃない…っ、』
「!」
『彼女、いるんじゃないの…?』
「…」
『私、…拓也に好きって1度も言われてない、』
「…」
『好きだけじゃない…っ、
何も……、拓也に何も言われてないっ……!』
まさか
「レイ、」
『私は、!』
「…っ」
『拓也を好きでいるのをもうやめたいの…っ、』
あぁこれは
『嫌い、』
「…」
『大っ嫌い、』
「…うん、」
『〜っ、』
「ごめん、」
『…、』
「…ごめん、ちゃんと言葉にしなくて。」
淡白でもなんでもない
レイはずっと
俺が何も言わないから諦めてたんだ
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作者名:ayay1427 | 作成日時:2023年12月31日 14時