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早く現場に着いてしまい暇である



さっきのお店でもうちょっと一緒にいれたな…
でも皆いたしな…

夜会えるか連絡を入れよう
梅ちゃんへの警戒心の無さについても言いたいし…

ソファに座りながらスマホを取り出すと
廊下の奥から黒い服の男性が歩いてくる








「梅ちゃん?」


梅「…」


「現場一緒だったの?さっき駅に…」


梅「…」


「え?何で俺睨まれてんの。」






めちゃくちゃ睨まれてる

さっき仲良くお昼食べたじゃん
何で?俺なんかした?






梅「…睨んでません。」


「いやいや、無理ありすぎでしょ。」


梅「真顔なだけです。」


「えぇー…」





顔が綺麗だから
真顔でも怖さ倍増するんだけど






梅「…江口さんは彼女さんと順調ですか。」


「いきなり?睨んでたのは何!?」





俺の隣に座ったかと思えば
こちらには顔を向けずに話し出す






梅「良いから答えて下さいよ。誰もいないんですし。」


「えぇ…?まぁ順調だと思うよ?
ちょっとドライだから悲しくなる時はあるけど、
俺のこと好きなのはわかってるし、うん。」


梅「ふーん。」


「聞いといてそれだけ!?」


梅「別れる予定は?」


「無いよ!?
縁起でもないこと言わないでくれる!?」


梅「そうですよね。」


「本当にどうしたの。」


梅「その彼女さん、絶対離さないでくださいよ。」


「…」


梅「ちゃんと大事にしてください。」


「……そのつもりだよ。」


梅「…」


「だからさ、梅ちゃん。」


梅「?、はい。」


「レイのことは諦めて。」


梅「レイ?」


「近付くなとか仲良くするなとかは全然思ってない。」


梅「レイって、」


「好きになっても良いよ、」


梅「深山、レイ…?」


「でも、俺の彼女だから。」


梅「は…?」


「触んないでね。」





梅ちゃんが眉間に皺を寄せて
信じられないと言わんばかりの顔をする





梅「どうしようもねぇな、」


「へ?」




呆れた様にため息をついて
下を向いた





梅「…あの人は本当にドライですか?
江口さんはドライじゃないんですか?」


「え、」


梅「ちゃんと気持ち伝えてますか?
言葉も行動も両方必要ですよ。」


「それは…」


梅「彼女だと思ってるのは江口さんだけだったりして。」


「は、?」


梅「ははっ笑、諦めてあげますから、
これぐらいの意地悪は許してくださいよ。」










血の気が引いていくような

そんな感覚














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作者名:ayay1427 | 作成日時:2023年12月31日 14時

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