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仕事終わりの車内
お願いしますと言っても一向に出発しないから
前を見ると怖い顔した湊さんと目が合う
『…なに、怖いよ。』
「彼氏出来たなら、報告しろよ。」
『え！？』
「だから、彼氏。出来たんだろ。」
『待ってよ！なんで！？』
「わかりやすいって言った。」
『嘘でしょ…』
「全然言ってこねぇから聞いてんの。誰なんだよ。」
『やだ。』
「は？あー、芸能界の人か。」
『ちょっと、本当に怖いってば。』
「誰だよ。」
『…』
「俺、マネージャー。知る権利はある。」
『…声優さん。』
「クイズしてんじゃねーの。早く言えよ。」
『江口拓也さん。』
「あぁ江口拓也さん…は？江口拓也？」
『知ってるの？』
「待て、どこで知り合ったあんな人気声優。」
『やっぱり人気なんだ…、場所は良いじゃん。』
「はぁ…、相手のこと考えて行動しろよ。」
『うん。』
「…江口さん、良い人なのか。」
『多分？』
「はぁ？多分？なめてんのか。
ふざけた奴ならぶっ飛ばすぞ。」
『待って待って！ごめんって！』
「レイにふざけたことしたら許さねぇからな。」
『落ち着いて、』
「こっちはずっと守ってきたんだよ、
そんな奴に簡単に渡すほど優しくねぇぞ。」
『…』
「わかってんだろ、
それぐらいの覚悟で付き合え。」
『うん…』
「わかってんならいい。」
『ん、ありがとう。』
『江口さん、ごめん。
マネージャーに付き合ってるの言っちゃった…。』
「言ってなかったの？
俺付き合った翌日速攻言ったよ？」
『え？』
「え？」
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作者名：ayay1427 | 作成日時：2023年10月21日 14時
