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江口side
今日もいない
あの日から頻繁に店を訪れてるのに
約2ヶ月全く会えていない
本気で距離を詰めようとしているのが
わかっているかのように逃げられてる気がする
悪いけどこの状況で逃げるのは逆効果なんだよな
まぁでもそうは思いつつも
仕事が忙しいとかなんだろう
何の仕事してるのか知らないけど
「蓮くん、葵さんって最近来てる?」
蓮「最近は来てませんね。」
「そっか、」
蓮「お話し相手が僕では不足ですかね。」
「えっ違うよ!?」
蓮「冗談ですよ笑」
「おい、笑」
蓮「仕事が忙しいんだと思います。
落ち着けばまた来ますよ。」
「…ずっと聞きたかったんだけど、
葵さんと蓮くんってどういう関係なの?
彼氏じゃないでしょ?」
蓮「…難しいですね。
友人?後輩?弟?……ファン?」
「なにそれ。
てかファンって何?笑」
蓮「葵さん可愛いので。」
「まぁ確かに可愛い。」
蓮「江口さんと、」
「ん?」
蓮「江口さんと葵さんの関係は何でしょう。」
「……蓮くんってそんな嫌な絡みするんだ笑」
蓮「失礼しました。」
「ごめん、今のは大人げなかった。」
蓮「いえ、からかった僕が悪いです。」
「蓮くんは良い子だね。」
蓮「え?」
「…ファンってことはさ、」
蓮「?はい、」
「俺の敵?」
蓮「!」
2人の本当の関係は知らないけど
そういうつもりじゃ無いなら俺の邪魔しないで
俺はそんな出来た人間じゃないから
本当に欲しいものは我慢できないんだよ
手に入れるって決めたんだから
蓮「葵さんの味方です。敵じゃないです、俺は。」
「俺は、ね。」
蓮「…俺は、葵さんが幸せならそれで良いです。」
「良いね、嫌いじゃないや。」
.
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作者名:ayay1427 | 作成日時:2023年10月21日 14時