アルコール以上の依存性 (ページ28)

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やらかした翌日から
タイミングを合わせたように忙しくなって

Barに行けず江口さんに会えていない

彼の職業を偶然にも知ってしまい
罪悪感と似た業界に身を置いてる事実に
色々と考え込んでしまっていたこともあり
つい飲み過ぎてしまった

一言謝りたい

セクハラで訴えられてもおかしくない

ただの知り合い程度の女に
手を握られてましてやそのまま眠ったなんて

それなのに怒らなかった彼は優しすぎる

湊「なんかあったんか。」

『えっ』

湊「…話なら聞くぞ。」

『…ふっ笑』

湊「おい。」

『そんな顔で話聞くぞって…笑』

湊「何だよ。」

『ううん、ありがとう笑』

湊「…本当にわかってんのか。
悩んでる事も不安な事も取り除いてやりたいし、
仕事だけじゃなくレイ自身を支える気でいるんだ。
いつでも頼れよ。」

『湊さんって、』

湊「…なんだよ。」

『マネージャーの鑑だね。』

湊「はぁ…本当に疲れるわ……」

『えっ、』

とりあえず会ったら謝ろう

あんなことして
私を知らない天然な彼でも
さすがに察しただろう

彼が手を振り払わなかったのは優しいから

そこに何の意味もないはずだから

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