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芸能界の友人はあまりいない
数少ない私の知り合いの中でレアな存在
声優の安元さん
休日の帰り道に駅へ向かうと
その素敵な声で名前を呼ばれた
『驚きましたよ笑』
安「後ろ姿見て思わず声かけちゃった笑」
『久しぶりに会えて嬉しいです。』
安「俺も。前に飲んだの半年前?」
『ですね。また飲みに行きたいです。』
安「今日この後何もないなら飲みに行く?」
『良いんですか?行きたいです!』
安「じゃあ行こう、あ…」
『え?』
安元さんが私越しに何かを見つけたようで
その視線につられて私も振り返る
見つめる先には1人の男性
安「いや、ごめん。
今凄い勢いで走って行ったの後輩だわ笑」
『…後輩さんって声優のですか?』
安「そう笑」
あいつにLINEしておこうと言いながら
スマホを操作する安元さん
駆け抜けて行ったなぁなんて笑ってる
私も思わず笑っちゃうぐらい
シュールなシーンだった
私達の前を端から端へ
少し変な走り方で全力疾走して
その勢いのままタクシーに飛び乗った男性
でも安元さん
さっきのシュールな人は声優さんなんですよね
目を引くほどの背の高さと派手な髪色
間違いなく
江口さんだった
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作者名:ayay1427 | 作成日時:2023年10月21日 14時