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江口side
葵さんが黙るから
顔を横に向けると目が合った
「っ!」
『…』
嬉しそうな
幸せだって顔
目を潤ませているのは
「っ葵さん、」
『覚えてないの…
江口さんがまた寝そうになったら思い出すかも。』
「……、そっか。
じゃあまた酔っ払わなきゃ笑」
『ふふ笑』
この奇妙な関係
終わらせたくはない
彼女への気持ちに変化が生まれてるのは事実で
会えなかった時間のたった数ヶ月が
毎日仕事で忙しいはずなのに凄く長く感じて
店に来るたび彼女を探しては
姿が無いと落胆してた
お互い詮索せずお酒を楽しめる
この距離感が良いと思っていたし
今までの俺なら何も思わなかった
でも今は葵さんとのこの時間が特別だから
線を引かれた気がして
この時間に対する俺の気持ちと
葵さんの気持ちとじゃ差があるんだと
少し切なくなった
どうしたら
もう少し近づけるかな
どうしたいのかな
俺は
.
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作者名:ayay1427 | 作成日時:2023年10月21日 14時