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安元side







人気歌手のレイ


芸能界という普通じゃない世界で
あれだけの人気と実力を誇り


他の追随を許さず
別格の地位に君臨し続けている










木「結局あれっきりレイさんには会えなかった…。」


岡「そうですよ、本当に悔しい…っ、」


木「生きてるうちに会えるかどうか…」


安「この業界にいるんだし、また会えるよ。」






2人とも詰んだみたいな顔してんな
そんなファンだったのか






木「知り合いだからって…!」


岡「え!?安元さん知り合いなんすか!?」


木「連絡先知ってんだと。」


岡「えぇ!?すげぇ!笑」







凄いのはレイちゃんであって
俺ではないからな?







安「LIVEとか見に行かないの?」


岡「…くっ、!チケット外れたんですよ!」


木「俺も外れた…」


安「地方だと仕事あるから行けないし、
余計チケット取りづらいか…」


岡「あ…
だーますくんがチケット取れたって言ってたかも。」


木「増田俊樹?」


安「あいつもファンなの?」


岡「元々ガチ勢って言ってました。
少し前の収録一緒だった時、
内田さんが外れた横で当選したって叫んでたはず。」


木「だからあの2人は怖いんだよ笑」


岡「だーますくんは確かに怖い。本気が凄い。
でも羨ましい…俺も行きたかった……」












増田俊樹だけじゃない



実際レイちゃんに
会って話したことがある人はわかるはずだ


舞台裏の彼女を見て
ファンから本気に変わってしまう人は多い

何人もの男が彼女に近付いては
玉砕しているのを見たことがある




彼女の持つ雰囲気なのか

視線や仕草
話し方や距離感

魅せられたように
夢中になってしまう



彼女のマネージャーが慣れたように
対処している姿は今でも覚えている









2回ほど飲んだだけだし
ごく稀に連絡をするぐらいの俺には

本当の彼女は到底見つけられない



それでも滲み出る優しさや愛嬌は本物だと思うから

彼女のことを人として大好きだし
もはや親みたいな目線だけど




そんな彼女が幸せでいられたらと

彼女の未来が明るいと良いなと


そう思っている

















.

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作者名:ayay1427 | 作成日時:2023年10月21日 14時

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